週刊モーニング掲載で連載中の「ハコヅメ」についてネタバレをまとめました。
【前回のあらすじ】
藪の事件を立件する為に奔走する牧高と源。
出来る事はすべて行い、起訴か不起訴か、という所まで漕ぎつけました。
果たして北条班の願う結果は出るのか…?
目次
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜202話ネタバレ!
その日、藪から検察庁から電話があったので牧高と源に会いたいと連絡が入ります。
暴行事件の結果が出たのだろうと踏んだ源はその話を聞き、牧高と共に藪の元へと向かいました。
検察庁から出た答えは、証拠不十分につき不起訴という悲痛なものでした。
思わず絶句する牧高と、予想通りだったという顔で項垂れる源。
藪の被害に対し、抵抗できないほどの暴行や脅迫を眞砂や丸田が行ったと言うには客観的証拠や怪我がない。
それこそが、今回の事件を不明瞭にさせてしまった原因でした。
そして検察庁はそれを持ち出し、不起訴とみなしたのです。
力になれなかったと謝る牧高に、正直もう疲れてしまったと素直に応える藪。
起訴だとしても、眞砂たちの方の弁護士から裁判で尋問を耐えられるかどうか、今の自分に自信がないと話します。
怪我をしてでも、命を掛けてでも、二人から貞操を守ると言う覚悟が決められなかったと言う藪。
公平な第三者から見た場合それは合意となるのだろう、と言われた牧高は背を丸めて悔しそうに涙します。
勇気が無かった自分が悪いと言う藪の言葉を、それだけは絶対に違うと涙ながらに否定する牧高。
そして藪の母も、私もそう思う、と返しました。
今回の事をきちんと被害として訴え出た娘の勇気を母親として誇りに思う、と。
藪の一家は、父親も春には退職する事が決まっているため、家を売って家族で遠くに引っ越すと話します。
藪の会社はもう今回の件が知れ渡ってしまっているので、この付近に居場所は無いと判断しての行動でした。
藪は牧高と源に、沢山ある仕事の一つだとは解っているけれど、出来れば自分の事を覚えていてほしいと涙します。
辛い時間を共有してくれた人が居る事、それが今の藪にとって何よりの救いでした。
その話を張り込み中に聞いた藤は、源にお疲れさま、と返します。
今日くらい張り込みを外してもらえばよかったのに、と言う藤。
しかし交番の応援貰っておいて、捜査係の巡査部長がそうはいかないと源は返します。
この付近では二年ほど前に近所の住民を殴って服役していた男が出所後に被害者への報復を匂わせていました。
出所後も万が一の為にしばらく署員で見張るための張り込みです。
出所後、社会復帰できるように頑張る人が大半ですが、被害者を逆恨みする人が居るのも事実。
そしてそのせいで、社会復帰を望む他の出所者まで偏見の目で見られてしまう。
更には報復を懸念した被害者が事件にせず、示談となる事件も藤や源は沢山見て来ました。
藪だって裁判にできなかったし、千歳のように事件ではないが危険性の高い取り扱いのものだってあります。
そして今回の張り込みだって、事件になるかもしれないから、という理由で対応に当たっている。
名前のない仕事に振り回されて頭がおかしくなりそうだと話す源。
藤はそんな源に、追い打ちをかけるようで悪いが千歳が退院したから指名の通報があるかもしれないと答えます。
命がけで赤ちゃんを保護したのは何だったんだ、と思う源の元に敷根が焦った様子でやって来ました。
なんと眞砂が自宅で首をつった状態で発見されたため、検視をするので来てほしいと北条から呼び出しがかかったのです。
慌てて捜査員たちが検視に向かうと、眞砂の一家は項垂れており、遺書は見つかってないとの事でした。
午前中に両親に連絡が入り、不起訴だった、と告げた眞砂。
犯罪になるような事はしていない、親父もおふくろも何も恥じる事無く生きてほしい、それが最後の連絡だったと言います。
なのにどうしてと泣く義両親を前に、汚らしい手で触らないで、と夫を罵った事を思い出す眞砂の妻。
那須は眞砂が取り調べで何より妻子の事を気にして居た事を思い出します。
真面目な眞砂にとって、家庭の崩壊が最も耐えられなかったのだろうと考えます。
眞砂の妻は義父に息子から何か聞いてないかと聞かれ、いえ、と返します。
義母は何故妻である貴方が何も聞いてないのか、しっかり貴方が支えて居ればと泣きながら責めました。
しかし妻は、自殺するほど追い詰められたのは警察の不当な捜査のせいだと声を荒げました。
警察署から戻るといつもぐったりしていた、罪のない夫を厳しく取り調べ、自殺まで追いやったと言う妻。
北条・那須・山田は絶望の色をその顔に映し出しながら、絶句してその言葉を聞き続けます。
牧高は反論しようとしますが、夫の面前で乳飲み子を抱いたあの人に何を言うんだ、と源がそれを止めました。
夫を信じて毎日励ましていた、私は夫を自殺に追いやった貴方達を絶対に許さない、人殺し、と責める妻。
義父は妻を止め、この件はしかるべき形で報道や関係機関に訴え出る、と北条に告げ、捜査員に帰るよう言いました。
署に戻った山田は苛立ち、牧高は納得がいかず、源が黙る中、那須はそれくらいにしておけ、と皆を宥めます。
山田と牧高に帰るよう伝えると、その後出て来た北条が那須と源だけ集まるよう呼び出します。
今回の件に関し、上層部では訴えられても毅然としかるべき対応をするのみ、と答えは出ていました。
しかし相手が訴えを起こした場合、その対応に追われて業務に支障が出る事は眼に見えています。
そうなると、北条と那須は異動になる可能性が高いと話す北条。
そして牧高も、最近の様子から精神的に限界だろうと元々捜査係から外す予定がありました。
そのため、源と山田が残留し、新たな係長と共に業務を引き継ぐことになる、と告げられた源。
それぞれ今から準備しておいてくれ、と言われ、那須は了解と答えますが源は黙って居ました。
心を乱しても、止まる事は出来ない、何故なら誰かがやらなきゃいけない仕事をやる人間が居なくなってしまうから。
源はそれが解っているからこそ、再び訪れた朝日を前に、隕石が落ちて俺を吹き飛ばしてほしいと願を掛けます。
それを見て隕石落ちろを言い始めた刑事は、耐用年数過ぎてるから新しい奴と差し替えろと習った事があると言う山田。
人が居ないし、どうしても仕事から逃げたいなら辞めるしかないと言う山田に、それは生理的に無理と言う源。
そんな二人の後ろから、川合は凄い馬鹿のポーズしてますけどどうしたんですか?と尋ねます。
馬鹿は放っといて並ぼう、と朝礼の準備をする藤に、今日も酷い、と言う源。
思わず二人と会話したことで、山田と源はやっぱいいです、隕石来ないでくれと願い直します。
そんな二人を見もせず、そう言えば藤部長、朝から副所長に呼ばれてましたけどどうしたんですか?と聞く川合。
藤は朝の事を思いだし、何でもない、行くよ川合、と返します。
実は今朝、源と山田も限界である事から、今度の異動で捜査一係に戻ってほしいと藤に打診があったのです。
そして、桜の事件の時の借りがあるからと、捜査一係に戻ることを受諾した藤。
川合は、まさか藤とペアで居られる時間が少ない事など想像もしていなかったのでした。
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜202話感想
さよならする前に、って…え、ほぼ全員…?
ちょっとこれはメタ的にしんどいサヨナラですね…。
ペアっ子解除はいずれなると思ってましたけど、北条班解体に伴ってなのか…。
第1部最終話まで、目が離せません!
ハコヅメ202話のネタバレはこちら!