めちゃコミックオリジナルレーベル、コミックBEANの「国民ボタン」1話についてネタバレをまとめました。
目次
国民ボタン1話のネタバレ!
6月25日、月曜日になったばかりの真夜中の12時過ぎ。
ピンポーンと何度も呼び鈴を押す音で起こされた佐藤太郎。
明日仕事なのに…とぶつくさと眠い目を擦りながら扉を開けます。
そこにいたのは何とも奇怪ないでたちの「なにか」。
そして佐藤にご当選おめでとうございますと告げます。
なにこの人…と内心怯えつつも、何でしょうかと対応する佐藤。
するとその「なにか」は「悪魔」とだけ書かれた名刺を差し出します。
これが佐藤と悪魔の出会いでした。
何が何だか分からないまま、とりあえず佐藤は悪魔を部屋に入れてしまいます。
小さな机に向かい合って座りながら悪魔の話を聞きます。
上司に今日中にと言われ…などと世間話をしている悪魔を眺めながら佐藤はまじまじと悪魔を観察しました。
ツノも妙にリアルだし、目なんて…絶対いけないクスリやってるだろ…
まだ本物の悪魔だとは信じておらず、あくまで精巧な悪魔を演じている、とんでもない人間だと思っています。
危機を感じた佐藤は、とりあえず話だけ聞いてさっさと帰ってもらおうと話を促します。
すると悪魔は指をパチンと鳴らしました。
そうすると急に佐藤の目の前、空中に、突如物体が現れました。
机に落下したそれは、丸いボタンと四角いボタンがついた、悪魔が描かれた箱。
突然の出来事に呆気に取られ驚く佐藤に、手品ではないですよと笑う悪魔。
ご当選おめでとうございますと、改めて佐藤に告げます。
そして悪魔からこの箱についての説明を受けます。
まず佐藤はゲームの選択者に選ばれたということ。
そしてこの箱についた丸いボタンと四角いボタン、この二つのどちらか一つを一ヶ月以内に押すこと。
戸惑いながらも、自分が押すのか確認する佐藤に悪魔は丁寧な口調で左様でございますと言います。
二つのボタンにはハズレがあり、ハズレでない方を押した場合は何も起こらないと説明します。
しかしハズレのボタンを選択して押してしまった場合。
日本国民全員が死亡する、と驚愕する発言を悪魔はしました。
突拍子のない発言に思考が追い付かない佐藤。
ただ、リアリティがない話であることは間違いないのに、なぜか本当かもしれない…と思いました。
期限は一ヶ月。
ちょうど真夜中の12時をすぎて6月25日になったばかりだったので、7月25日までです。
それまでに必ずボタンを押すように、佐藤は悪魔から念を押されます。
恐る恐る、押さなかったらどうなるのか尋ねる佐藤。
押さなければやはり日本国民全員が死亡すると告げられました。
そんな無茶苦茶なことって…と言い淀む佐藤に、悪魔の考えたゲームだから当然だと言う悪魔。
たった一つの選択をする、というだけのとてつもないシンプルなゲームですが、そのたった一つが苦渋の選択です。
さらっとゲーム内容を説明し終えると、悪魔はお暇しようと立ち上がります。
しかしそんな恐怖の選択をしなければならない立場に勝手に立たされた佐藤は、待ってください!と悪魔を引き留めます。
そして心のままに、こんなに怖いボタンは押せないと主張します。
それでも悪魔は淡々と、押す押さないの洗濯は佐藤の自由だから、と答えました。
こんなものを押し付けられたらたまったもんじゃない、と佐藤は悪魔を玄関から押し出します。
部屋から出た悪魔に、例の箱と悪魔の靴を投げ、即座に扉を閉め、ガチャンと鍵を閉めます。
一体全体なんなんだ、恐いし薄気味悪いし…と自分の腕をさすりながら、玄関から部屋へと戻る佐藤。
すると、さきほど悪魔に投げ渡したはずの箱が、なぜか机の上にありました。
扉を振り返りますが、もちろん悪魔はおらずドアは閉まったまま。
恐怖を引きずったまま翌日を迎えた佐藤は、例の箱を会社にまで持っていきました。
同僚に相談すると、呆れられながら捨てろよと一蹴されてしまいます。
最初は捨てようと思ったんだけど…と話を切り出す佐藤。
よくよくその箱を見てみると、一切の繋ぎ目がなく精巧な作りで、小さいけれどズッシリと重い。
だから中には精密機械がギッシリ詰まっているのかと思う、と自分なりの見解を話しました。
しかし悪魔を見たこともなければ信じてもいない同僚。
ネットオークションにでも出せば高値が付くかもよ、と気軽に提案しました。
駄目に決まってるだろ、とどこか悪魔が言ったことを信じている佐藤は咄嗟に否定しました。
冗談だから怒るなよ、と言った同僚は佐藤から箱をひょいと取り上げ、近くにあった自販機のゴミ箱にあっさりと捨ててしまいました。
半信半疑ながらも不可思議な箱を粗末に扱ってはならないと思っている佐藤は取り戻そうとします。
しかし同僚に、この忙しい時期に何が悪魔だ、仕事に戻るぞ、と諫められてしまいました。
結局ボタンが気になってしまい全然仕事が捗らなかったと反省しながら帰宅した佐藤。
電気をつけて、ひと息つこうとネクタイを緩めようとした佐藤は、ふと目を留めて慄きます。
机の上にあったのは、会社で同僚が捨てたはずの例の箱でした…。
国民ボタン1話の感想!
独特でどことなく可愛らしいのに、恐怖心を煽るような絵柄に引き込まれてしまいました。
国民ボタンという題名から、押すか押さないかの選択をするのか、もしくはどちらかを助ける為のボタンなのか…
などと想像していたのですが、まさかハズレを押したら全国民が死亡、という究極の選択だとは正直驚きました。
それも悪魔が考えたゲーム、というだけで、そこにどんな真意があるのか、はたまた何の意図もなく、ただただ悪魔の娯楽のためだけなのか。
箱が必ず机の上に戻ってくる描写もとても怖いです。
怖いですが、佐藤の選択やゲームの意図、悪魔とはなんなのか、謎だらけで続きが気になります!