こんにちは。2019年6月20日発売の週刊Dモーニング2019年29号より、あせとせっけん【第43話】を読みましたのでご紹介します。
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42話では、同棲のための新居を探す名取と麻子は第一候補の駒沢大学駅を訪れ、内見の申し込みをした不動産屋で担当営業・浦沢に会います。
今月、あと1件で20ヵ月連続契約件数1位を達成、殿堂入りを果たす浦沢。最後の1件が同棲目前のカップルでチョロいと見くびり拍子抜けします。さっさとハンコを押させ、寒かった一日の終りをホットワインで締め帰宅しようと企みます。
目次
あせとせっけん【43話】最新話ネタバレあらすじ
担当営業・浦沢は、初めに名取と麻子が内見の申し込みをした部屋を案内します。築年数は20年でしたが、内装はリフォーム済みで綺麗な部屋でした。
ところが、家賃に『ハウスクリーニング代8万5千円』の月割りと管理費を加えた総計が、若干予算を超えることに麻子が気がつきます。
クリーニング代が敷金に含まれるのか麻子に問い質された浦沢は、第一印象の人見知りを主張するタイプに訂正します。
浦沢は出鼻をくじかれ、次に同じ間取りで家賃が3万円安い部屋を案内します。突然、においに敏感な名取が違和感を覚え、原因を探り部屋中を嗅ぎまわると洗面所に辿り着きます。
尚も執拗に洗面所を嗅ぎ続け行き着いた先の窓を開けると、焼き肉のにおいが洗面所いっぱいに広がります。
繁華街の裏手を理由に家賃が安いと説明していた浦沢でしたが、実は繁華街にある焼き肉屋のダクトが洗面所に面し窓が開けられないためでした。
名取は洗面所と浴室に拘りのある麻子の意を汲み、毅然と浴室周りが譲れないことを浦沢に主張します。
麻子がせっけんを乾かすための『せっけんおきば』を希望していたことを覚えていました。麻子は、そんな名取の姿に心をときめかせます。
ここに来て浦沢は、ダイニング以外の部屋の用途イメージを尋ねます。部屋の使い方は寝室と書斎を予定、書斎は麻子の生活のリズムに抵触せずに済むよう、家で仕事をすることもある名取のもので、狭くても構いませんでした。
部屋の用途を踏まえ、浦沢は新たにもう1件の部屋を案内します。ところが、案内された部屋はふたりが希望する2DKではなく1LDKでした。
唖然とするふたりに、浦沢はリビングの一角に名取の仕事用のデスクを置くスタイルを提案します。
内見でふたりに接する内、日常的にコミュニケーションが取り易いスタイルが向いていると考えました。
20ヵ月連続契約件数1位を達成した浦沢でしたが、同僚に言われる迄すっかり忘れていました。いつになく本腰を入れ営業したふたりに思いを馳せます。
実直な名取に、恋に落ちた瞬間のような表情をする麻子。予定していたホットワインでは、ふたりの残した甘ったるさを流せないと感じウィスキーを飲むことにします。
あせとせっけん【43話】を読んだ感想
経理部長・大蔵のレクチャー通り準備万端で内見に挑む名取と麻子が、トップ営業・浦沢を事あるごとに翻弄させて面白い。
ふたりは特別なことをした訳ではなく、当たり前のことをしていただけです。麻子は必要な家具のために現場で採寸し、疑問がある点を問い質したにすぎません。
名取は麻子の意を汲み、譲れない点を主張しただけです。新居探しに限ったことではないですが、専門外だからと遠慮したり、変に気を使ったり、当たり前のことが意外と出来なかったりするものです。ふたりにとっておきの物件を紹介してくれて、ありがとう浦沢さん。
あせとせっけん【44話】を考察
シスコンの麻子の弟・桂太に、最大の障壁と思われていた麻子の両親をも乗り越え、存外あっさり新居も決まり、名取と麻子は同棲に向け着々と進みます。
1月中に新居を契約し、後は退去通告に引っ越しの準備、電気、ガス、水道の停止・開始の手続き、どれも難なく熟せそうなものばかりです。
幸せなふたりを見ていると心地良い気分でいられるのは確かですが、少し意地悪な気持ちにもなり、そろそろ何か刺激が欲しいところです。定番として考えられるのは、三角関係でしょうか。
日々、何気ない名取の言動に毎回惚れ直すような麻子に、恋のライバルが出現するのも一興かと思います。経理部長・大蔵のレクチャーのお陰で新居探しも段取り良く終わり、先ずは大蔵にお礼の挨拶でしょうか。