2021年12月28日発売のまんがグリム童話2022年2月号掲載「中学校狂師」11話についてネタバレです。
[前回のあらすじ]
授業参観で、逆に甲斐を陥れたサキ。
怒ったマリコは、甲斐を下民に降格すると宣言します…。
目次
中学校狂師11話 ネタバレ
家に帰ったマリコは、甲斐の言った「カラス女」という言葉を思い出しました。
扉の鍵を開け、暗い部屋に入り…一枚の写真を取り出します。
そこに写っていたのは、リンチした時のサキの姿…。
どう見ても、現在の担任教師・戸崎リホとは違う人物です。
似ても似つかないじゃない…！と、笑うマリコ。
こんな事してる場合じゃないわ…と、さっさと写真を置きました。
お盆に食事を乗せて地下室に向かい、目の前にいる人物に声をかけるマリコ。
その人物は俯いたまま、顔を上げようとはしませんでした…。
マリコの手で、下民に降格された甲斐。
下民専用地区で、長時間の労働と汚物処理をさせられていました。
生ごみの臭いが染みつき、ご飯は雑草と粟という粗末なもの…。
甲斐は茶碗を床に叩きつけ、すべてカラス女のせいよ！と怒りだします。
先にいた根津が止めようとしますが、甲斐は彼女にもカラス女の正体を明かしました。
わたしたちがリンチした後、大鳥サキが姿を消したこと…。
その後…母親と共に島を出て行ったカラス女は、島に戻ってきたのよ！と力説する甲斐。
しかし根津は、顔が全然違うと言い…信用していない様子。
甲斐は、以前サキが家に来た時の写真を思い出しました。
それを証拠にしようと考え、急いで写真屋に向かいます。
その様子を、一人の老婆が静かに見つめるのでした…。
写真屋に着いた甲斐は、写真屋の店主の言葉に凍りつきます。
新しく島に来た先生が、代理で写真を取りに来たと言うのです。
計画を邪魔され、すさまじい形相で根津の元に帰る根津…。
小屋の中にあった角材を取りだし、カラス女のすっぴんを見せてやる！と唸りました。
下民から這い上がるには、マリコの信頼を取り戻さなければ…。
そう考えた甲斐は、夜中にカラス女を襲って捕まえる計画を立てました。
躊躇う根津に、この生活から抜け出したいなら協力しなさい！と言う甲斐。
これが成功すれば、夢のような生活が待っている…と手を広げ、根津を誘います。
甲斐に協力する事に決めた根津は、近くにいた老婆も誘おうと言いました。
誰も素性を知らない老婆を、足手まといだと決めた甲斐。
二人でやるわよ！と言い、夜が更けるのを待つのでした…。
辺りが暗くなったのを確認し、サキの家の近くにやってきた二人。
窓際にいたサキが電気を消したのを見て、呼び鈴を鳴らしますが…。
誰も出る事もなく、沈黙が続きました。
甲斐がゴクリと喉を鳴らし、ドアノブに手をかけると…簡単に扉が開きます。
不用心ね…と、呟く根津。
むしろ好都合と考えた甲斐は、そのまま一気に寝室へ歩き出しました。
床に敷かれた布団からは、黒髪が少し出ています。
きえぇぇ！と声をあげながら、布団目がけて角材を振り下ろした甲斐。
打ちおろした感触に違和感を覚え、慌てて布団をめくると…。
そこにはサキの姿はなく、かつらと丸められた布が転がっていたのです。
いない…？！と動揺する二人の元に、今度は警察官が駆け寄ってきました。
身柄を抑えられた甲斐が振り向くと、そこには無傷のサキが立っています。
私を殺そうとするなんて、残念だわ…と呟くサキ。
まるで二人の計画を知っていたようなサキに、二人は驚愕しました。
殺そうとはしていないと訴える甲斐に、角材を振り下ろしていただろう！と言い返す警察官。
二人が外に連れ出された後、残った警察官が心配そうにサキに声をかけました。
現行犯逮捕のために家で待機するなんて、度胸がありますね…。
そう言われたサキは薄く微笑み、いつでも死ねる覚悟で生きているんです…と答えます。
サキの言葉を聞いた警察官は、ゾクッと身を震わせるのでした。
パトカーを見送ったサキは、静かになった部屋に戻ります。
そこには…甲斐たちと同じ部屋にいた、老婆がいたのです。
あなたが教えてくれたおかげで、助かったわ…とお礼を言うサキ。
しかしサキも、この老婆が誰なのかがわからなかったのです…。
中学校狂師11話 感想
下民に落とされた甲斐が、しぶとく反撃するお話でしたが…。
全く反省する様子もなく、根津まで巻き込もうとしていましたね。
本当にクズみたいなやつらばっかりなので、最後に警察に捕まった時は清々しました！
勘のいいマリコの動向も気になりますね…。
サキがマリコに反撃するとしたら、彼女の弱みを握らないと難しいと思うのですが…。
地下室に閉じ込められている人物が、キーになるのでしょうか？
この先の展開に、期待大です！
次回の「中学校狂師」12話が掲載されるまんがグリム童話2022年3月号は1月28日発売です。
中学校狂師12話ネタバレはこちら
