2021年10月29日発売のまんがグリム童話2021年12月号掲載「中学校狂師」9話についてネタバレです。
[前回のあらすじ]
学校に勤める教師・サキが、同級生のカラス女ではないかと疑う甲斐。
その証拠を掴むため、自宅にサキを招きます…。
目次
中学校狂師9話 ネタバレ
真夏の昼下がり、セミの鳴き声が響き渡る中…。
独身を貫くサキに、男性に乱暴された経験があるのでは？と質問する甲斐。
おっしゃっている意味がわかりませんと否定するサキに、甲斐は詳しく説明してあげると言いました。
馬場光子は降格処分・熊井正男は事故に遭い、それはあなたがこの島に来たのと同時期であり…。
この二人に手を下す可能性がある人物は、過去に苛められていた「カラス女」ではないかと告げます。
そのカラス女は、過去にマリコの好きな人をたぶらかし…制裁を受けたと言う甲斐。
マリコはクラスメイトを集め、男たちに彼女を襲わせます。
泣きながら懇願するカラス女を、男たちは我先にと凌辱したのです…。
あの時のみんなの顔、覚えていますか？と言い、サキをわざと取り乱すよう仕向ける甲斐。
サキはその時の事を思い出し、悔しさで拳を握りしめました。
しかし平静を装い、人違いではないかしら？と返事をします。
私は子供が出来ない体なので独身なのです、と言うサキの嘘を見破る甲斐。
彼女はサキの卒業した大学に問い合わせ、そんな人物は存在しない事まで知っていたのです。
あなたの正体を知っているんですよ！と脅しても、未だにサキは屈しません。
こちらも手段は選ばない！と考え直し、別人だと言うなら証明してほしいとサキに話しました。
そして、水を張ってあった洗面器を取り…サキの顔目がけてぶちまけたのです。
突然何をするの？！と動揺するサキに、笑いながらタオルを手に近づく甲斐。
サキの顔をタオルで擦り、化粧の下にある本当の顔を暴きます。
やっぱりカラス女ね！と勝ち誇った表情を浮かべ、証拠を残すために写真を撮りました。
これでも、まだ復讐を続けるつもり？とふんぞり返る甲斐。
サキは俯きながら、あなたの望みは何…？と甲斐に質問します。
彼女を見つめながら、甲斐はサキの立場について考えるのでした…。
「戸崎リホ」は既にマリコの信頼を得て、私が騒いでも信頼してもらえない。
カラス女を凌辱した時も、家事も子育ても一人で頑張ってきたのだから…。
ずっとマリコの傍にいた私が、一番に評価されるべきだと甲斐は考えたのです。
周りの人たちは、誰かを支えている甲斐を評価してくれていました。
しかし、その役目を終えた途端…みんなの注目は違う所へ行ってしまうのです。
娘の体調が治った時も、注目されるのは私でなくなる…。
私が看病したからなのに！と怒りを燃やし、甲斐は娘に自分で調合したハーブ水を持たせるようになります。
そして…目の前のサキが先生として皆に頼られて生きている事に、甲斐は激しく嫉妬するのでした。
私の望みは…と、話し始める甲斐。
今月の授業参観で、マリコの息子・幸雄に恥をかかせて殴りなさいと言いました。
授業参観では、マリコの息子だけに毎回答えを教えることになっていたのです。
それを知っていた甲斐は、わざと答えられないような問題を出せと命じます。
その上、急遽持ち物検査を実施し…タバコを探し出して叱責する事を求めました。
彼が学校で喫煙しているのは誰もが知っていましたが、マリコの息子という事で見ないふりをしてきたのです。
皆の前で、自分の息子が教師に叱責される…。
その状況を見たら、マリコは怒り…サキの信用もなくなると甲斐は考えたのです。
私の望みは、あんたが目の前で知の底へ落ちていくのを見る事だ！と叫ぶ甲斐。
彼女は条件を飲むと答えたサキを見下ろし、高笑いをあげます。
勝ち誇るようなその声は、遠くまで響き渡るのでした…。
突然降りだした雨に濡れながら、一人外を歩くサキ。
笑っていられるのも今のうち…。
地に落ちるのはお前だと思い知らせてやる！と、怒りに燃える目で前を見つめるのでした。
中学校狂師9話 感想
サキの正体を暴くため、入念に下調べをして臨んだ甲斐。
今までの同級生と違い、頭の回転がいいですね。
彼女が過去を振り返り、承認欲求が強い女性だとわかりました。
そのために、自分の娘まで悪事を働いているようですが…。
甲斐の娘を助け出したり、自分の復讐の計画まで邪魔されてしまったサキ。
甲斐を罰するために、どんな手を使うのでしょう？
授業参観での立ち回りにも、興味が湧きますね！
次回の「中学校狂師」10話が掲載されるまんがグリム童話2022年1月号は11月29日発売です。
中学校狂師9話ネタバレはこちら
