2022年4月21日更新のマガジンポケット掲載の「十字架のろくにん」についてネタバレをまとめました。
【前回のあらすじ】
太田刑事は失踪した安西のGPSが途切れた漆間俊の祖父の山を捜索しました。
そこで小屋を発見した太田は、壁の中にボイスレコーダーが隠してあることに気づきます。
そのボイスレコーダーには安西がそこで俊と出会い、彼に殺された証拠の音声が残されていました。
太田はすぐに警察署に戻り、俊の逮捕状を取ろうとします。
するとそこで他の刑事が、廃校の橋田小学校で騒音の苦情が来ていることを話していました。
太田は俊が母校であるその場所で復讐をしようとしていると勘づき、彼を止めるために小学校へと向かうのでした。
目次
十字架のろくにん80話ネタバレ
1943年、満州。
かつて北山部隊に所属していた祖父は、人を殺すのが得意でした。
ある日、任務を遂行した祖父は、上官から北山部隊の最高傑作だと称賛されます。
祖父は敬礼しながら、お礼を言いました。
すると上官は祖父の目をじっと見つめ、フッと笑みを浮かべながら、お前の目はまるで修羅だと告げます。
そんな彼の言葉が祖父は、誇らしいと感じました。
終戦後、人並みに結婚し、やがて子供ができました。
しかし彼は良い親にはなれませんでした。
祖父は息子が自分の妻に、明日の授業参観はお母さんだけが良い、お父さんが来るとみんな怖がるから嫌だと話しているのを聞いてしまったこともありました。
戦争は彼に人としての在り方を忘れさせたのです。
しかし祖父はそれでもいいと思いました。
それから月日は流れ、孫の俊と翔が祖父の家にやってきました。
祖父は自分に近づいたらお父さんに怒られるので、家に帰れと指示しながら、育てていたみかんを彼らに渡しました。
すると2人はとても喜びながら、みかんを食べ、美味しいと絶賛し、祖父にお礼を言いました。
祖父は妻や息子から疎まれ、世間にはなじめませんでしたが、長年心に空いていた穴が、俊と翔に一言褒められただけで満たされたのです。
そして数年後、悲惨な事故が起きました。
俊は父と母と翔を殺した奴らを殺してやる、この復讐は誰にも渡さないと祖父に言いました。
その時、祖父は復讐に燃える俊の目が、自分と同じ目をしていると感じました。
それと同時に自分が歩んできた道の意味を理解したのです。
孫の涙をぬぐうか、話を聞くか、寄り添って生きるか・・・
祖父は考えましたが、どれも違うと感じました。
そして祖父は抱きしめる代わりに修羅を教えるため、「鍛えたる」と俊に告げたのでした。
十字架のろくにん80話感想
北山部隊の最高傑作と言われた祖父が味方というのは俊も心強いですね。
次回はいよいよ漆間家の反攻が始まるようです。
どんな展開になるのか楽しみです!
次回の「十字架のろくにん」81話が掲載されるマガジンポケット更新日は2022年4月28日頃となります。