声なきものの唄62話ネタバレ!海神祭とセツの決意 | 放課後マンガ

2021年5月28日発売のまんがグリム童話2021年7月号に掲載の「声なきものの唄」62話についてネタバレをまとめました。

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[前回のあらすじ]

チヌの姉・お香は山中にある女郎小屋であるうさぎ屋に辿り着いていました。

お香は痩せこけていて、歯もろくにないような容姿です。

このうさぎ屋のお客は荒くれの炭鉱夫達で、この日は彼らの給料日ということで大勢の炭坑夫が女を買いにうさぎ屋へやってきました。

うさぎ屋の女郎はツル、カメ、お香の3人のみで、さらに、お香のことは皆んな気味悪がって買おうとしません。

待ちくたびれた矢吉がお香を買おうとしましたが、お香にはテツという馴染みの客がいて、テツがお香を連れて行ってしまいます。

ある時、飼っているうさぎ達に餌をやっているお香。

いつかは食べられてしまうことも知らずに毎日を過ごしているうさぎ達を見て、お香は、自分もうさぎ達と同じなのだ、と思ってしまいます。

そこへセン姉が、お香にも指名のお客がきた、とお香を呼びにきました。

テツかと思ったお香でしたが、相手は先日テツにお香を連れて行かれてしまった矢吉でしたー。

その後、矢吉は、仕事場でテツにお香を買ったことを明かしました。

それを聞いたテツは激昂し、矢吉に暴力を奮ってしまいます。

騒ぎを起こした罰として下がり蜘蛛にされたテツ。

その話を聞いたお香は、テツの身を案じるでもなく、お客として自分の元に来られなくなるであろうことを残念がるのでしたー。

一方の東陽楼のチヌ達は、海神迎えの祭りの準備で盛り上がっています。

そして早みどりは、身請けを前に気うつになっているようで、気晴らしに出かけることにします。

その出掛けに早みどりは、楼主から、公三郎の差金で元夫の利一が牢屋に入っていることを知らされましたー。

「声なきものの唄」61話のネタバレはこちら

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目次

「声なきものの唄」62話ネタバレ

公三郎の差金で利一が牢屋に入ったことを知った早みどりは、ショックを受けてしまいます。

東陽楼では、女郎達が海神迎えのための打掛で盛り上がっています。

それぞれが見栄えのするものを用意している中、チヌの衣装はなんとも地味なのでした。

その夜、チヌのお客の甚は、その着物が気に食わない様子です。

というのも、チヌは甚からの申し出を断っていたのです。

その打掛を作ったのがいったい誰なのか、甚は問い質してきますが、チヌは、甘い声を出してその身を差し出し、話をはぐらかします。

女郎達は着物一枚作るのにもお客にねだらなければならず、そうしないと催し毎に新調される着物は全て借金になってしまいます。

そのためのお客を繋ぎとめるため、妓達は手管をこらし、そういったお客を持てない妓は笑い者になるのでした。

どこの見世でもあることですが、一体、誰がこんなむごい仕組みを考えたのだろうか、と、チヌは思ってしまいますー。

利一は相変わらず牢屋の中で、警察官も困ってしまっている様子です。

警察官は事情を知らないようですが、当の利一は誰の仕業なのか、検討はついているようです。

12月吉日、海神迎えの祭りが始まりました。

東陽楼では祭寿司の準備ができたところで、妓達が自分達の身支度へと移ります。

栄太が料理の準備を続けているところに着飾ったチヌが現れ、栄太が見惚れていると、美緒がからかう、という騒ぎです。

それぞれの見世が客寄せを始める中、東陽楼もお寿司を振る舞います。

そうして、女郎達が浜で神様をむかるために浜出しへ出陣しました。

東陽楼、万勝亭、玉川楼、青柳屋と続き、その様子は圧巻です。

牢屋では、お祭りなので特別に、ということで利一にお寿司が提供されました。

牢屋のドアを開けてお寿司を利一に渡している時、食事を運んできた警察官が事件へと駆り出され、ドアが開いたままの状態で警察官は立ち去ってしまいます。

そのまま脱獄をした利一。

街の人間が、浜に女郎が揃っている、と話しているのを聞き、公三郎もセツを連れて行っているに違いない、と思いついた利一は、浜へ向かうことにしました。

セツは、公三郎とともに浜へ出かける準備をしています。

公三郎は綺麗だ、と褒めてくれますが、セツは、帯が気いらない、すぐに追いつくから先に行っていて欲しい、と言い、公三郎を先に行かせました。

さらに、ツネにも、お腹が張って苦しい、と嘘をついて人払いをし、セツは地味な着物に着替えて出ていこうとするのです。

部屋を出ようとしたその時、やはりセツと一緒に行こう、と思った公三郎が戻ってきて、セツと鉢合わせてしまいました。

逃げ場を失ったセツは、出て行くことを許して欲しい、一生分の贅沢をさせてもらった、身の丈に合わない生活は辛い、

それに、自分は寿子と言う女性の身代わりだ、と言うことを知っているのだ、と、涙ながらに訴えました。

狼狽える公三郎にセツは、顔だけが気に入られているようでは自分はいつかきっと飽きられる、それならば、自分自身を求めてくれた利一の方がマシだ、

自分のような偽物に手を出したばかりに公三郎は随分とらしくないことをした、お互いに、元の自分に戻らなければならないのではないか、

と訴え続けます。

ただ、思い出の形見に指輪だけは持って行かせて欲しい、と言って、セツは出て行きましたー。

その後、セツは恵と落ち合います。

実は数日前、恵と偶然出会ったセツは、悩みを恵に打ち明けていました。

話を聞いた恵は、自由廃業する覚悟があるかどうかをセツに確認し、祭りの騒ぎに乗じて抜け出すことを提案していたのです。

女学生に変装したセツ。

まんまと逃げ出すことに成功します。

その後セツは、呉服店の下請けとなり、そこの店員と結婚し、恵はこの地を離れて九州へと旅立つことになるのでしたー。

浜には女郎達が勢揃いしています。

チヌが、人混みの中に公三郎の姿を見つけましたが、早みどりは一緒にいないようです。

チヌがそれを不思議に思っていると、船がやってきて競争が始まりました。

賭けも始まって皆んなが盛り上がっている中、包丁を持った利一が、血走った目で公三郎を睨みつけていますー。

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「声なきものの唄」62話感想

なんとセツは公三郎の元を去ってしまいました。

マリッジブルーのような状態ではありましたが、そのまま悩んだ状態で身請けされるものと思っていました。

セツは意外にも強く生きる女性だったのですね。

公三郎はちょっと気の毒ですが、セツの幸せを願ってしまいます。

次回の「声なきものの唄」63話が掲載されるまんがグリム童話2021年8月号は6月29日発売です。

「声なきものの唄」63話のネタバレはこちら

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