2021年7月29日発売のまんがグリム童話に掲載の「声なきものの唄」64話についてネタバレをまとめました。
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[前回のあらすじ]
祭りが盛り上がる中、チヌは公三郎の姿を見つけ、その隣で光り輝く寿子の姿を見ました。
チヌはそこへ駆け寄って行き、利一の包丁から公三郎を守るように立つ寿子前に立ちはだかりました。
チヌは利一に刺され、その場へ倒れてしまいます。
その盛り上がりから多くの人には気付かれておらず、久米親分や公三郎が必死の介抱をしています。
巴太夫はじめ他の妓達はそれでも毅然と勤めに戻り、久米親分と数人の男達で隣町の盛田医院までチヌを運び始めました。
病院に到着し、すぐに手術に入るチヌ。
その頃、東陽楼では栄太や美緒にもチヌの件が伝えられますが、持ち場を離れるな、と念を押されます。
しかし栄太はいても立っていられず、持ち場を離れて、”モリタイイン”という病院名だけを頼りに走り出していました。
やがて盛田医院へ到着し、窓から病室内を覗いてみると、ベッドに横たわるチヌと、
そのチヌに伏せるように寝ながら付き添っている公三郎の姿が見えたのですー。
目次
「声なきものの唄」64話ネタバレ
どうして公三郎がここにいるのか、と、栄太は窓から覗き込みながら訝しんでいます。
すると医者が病室に現れ、チヌの容体を公三郎に確認します。
公三郎は熱が上がっていることを伝え、医者は、幸い傷は内臓には達していなかったが、かなり失血している、あとは本人の体力次第だ、と言いました。
これは輸血も点滴もない時代です。
詳しくは聞いていなかったが、何故こんな怪我をしたのか、客にでも刺されたのか、と医者が聞くと、公三郎は、自分を庇って刺されたのだ、と、正直に答えました。
その時、見かねた栄太が窓を叩き、自分の存在を知らしめたのです。
栄太を病室に入れ、公三郎は医者に栄太を紹介します。
チヌは助かるのか、という栄太の問いに、幸い致命傷ではなかったが、安心はできない、と医者の返事に、公三郎は、
絶対にチヌを死なせたりしない、と言いました。
盛田医師の優秀さを語り、自分もあらゆる手を尽くすから、心配だろうけれどもとりあえず戻るように、と続けます。
すると栄太は、どうしてチヌは公三郎を庇ったのか、と、大声で叫び、病室を飛び出して行きましたー。
チヌは夢の中で寿子と出会いました。
向かい合って手を取り合うチヌと寿子。
寿子と向き合い、寿子も自分と同じで、自分が死ぬよりも公三郎が亡くなってしまう方が辛いのだ、と、
チヌは寿子と一緒に泣いていました。
そこでチヌは目を覚まし、目の前にいる公三郎を見て、公三郎がいるのはやっぱりいいものだ、と感じています。
意識がはっきりとし、公三郎の姿に驚くチヌ。
公三郎は急いで盛田医師を呼びに走りました。
そこでチヌは自分に何が起こったのかを思い出し、泣き出してしまい、そこへ公三郎と盛田医師が戻ってきます。
チヌは、よかった、公三郎は無事だったのだ、自分は寿子に頼まれたのだ、と、涙ながらに言いました。
街では海神迎えの本祭りで、神輿が道を練り歩いているところです。
御前の相手を終え、御前を見送った巴太夫は、すぐさま美緒に声をかけてチヌの様子を聞きました。
栄太を呼び出し、致命傷ではなかったことがわかると、巴太夫は一息つき、栄太は、病室には公三郎がつきっきりで、
チヌは絶対に死なせない、と言っていたことを付け加えていましたー。
西海楼では、セツと公三郎の姿が見えないことで大騒ぎです。
そこへ、警察が主人を尋ねてやってきますー。
盛田医院では、警察から事情を聞いた主人が公三郎を訪ねてやってきて、セツが自由廃業をしたことを告げました。
公三郎は昨夜何が起こったのかを告げ、自分はチヌの側を離れたくないので、1人で警察へ行ってセツを解放してあげてほしい、と言います。
セツの身請代を借金返済に充てるつもりでいた主人は文句たらたらです。
公三郎は、借金が残っているのならば自分が全部払うし、離れにあるものも好きにしてもらって構わない、
その代わり、セツに、すまなかった、ありがとう、と伝えて欲しい、と言うのでしたー。
矢津遊郭では、セツの自由廃業のネタで大騒ぎですが、おかげさまでチヌの件の目眩しになっています。
身請け寸前で逃げ出したセツは、よっぽど公三郎に惚れていたのだろう、ただの旦那ならばお金を出してもらってから逃げればいいものを、
誰かの身代わりで旦那になってもらうのが我慢ならなかったのだろう、と言う巴太夫。
巴太夫は、自由廃業をしても娼婦からは逃れられても貧乏から救われるわけではなく、結局元の木阿弥になることも多く、
妓達を”醜業婦と呼ぶ輩から、上から目線で差し伸べられた手にすがるほど自分は落ちぶれていない、と言うのでしたー。
東陽楼の楼主によってチヌの旦那候補5人が集められました。
行ってみると、楼主は頭を下げて謝ります。
チヌから、誰を選んでも他の4人に申し訳ないから”旦那選び”を取りやめたい、という申し出があったのだ、と続けます。
初めは遊びだったチヌも、一人一人の厚情に触れ、1人を選ぶことができなくなり、祭りの打掛も、チヌが借金を増やして用意したものだったのです。
楼主はそこまで説明すると、チヌの現状へと話を移しました。
祭りの夜、チヌが公三郎を庇って、公三郎を恨む男に刺されたことを明かします。
これはある意味、旦那候補達に対する裏切りでもあり、それも踏まえて”旦那選び”を終了したい、と、楼主はあらためて深々と頭を下げました。
するとそこで、結局”若様”なのか、と、怒号が飛びましたー。
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「声なきものの唄」64話感想
チヌは大事には至らなかったようで安心しました。
あらためてチヌの存在の大切さに気づいた様子の公三郎ですが、ことはそう簡単には進みません。
この後チヌは一体どうするのでしょうか。。。
次回の「声なきものの唄」65話が掲載されるまんがグリム童話2021年10月号は8月27日発売です。
「声なきものの唄」65話のネタバレはこちら