昭和天皇物語【37話】最新話ネタバレあらすじ感想|38話を考察 | 放課後マンガ

こんにちは。2019年6月20日発売のビックコミックオリジナルより、昭和天皇物語【37話】「総理の後継者」を読みましたのでご紹介します。

36話のストーリーは・・・平民宰相凶刃に倒れるー。夜、遊説先に向かうため原総理は自宅に寄った後に東京駅に向かう。

しかし、待ち構えていた暴漢に襲われ右肺部を一突きされる。犯人はその場で身柄は確保されるが、原の傷は深くその場で絶命した。大正天皇は病床の最中にある中、世界を震撼させる事件が起きたのである。

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目次

昭和天皇物語【37話】最新話ネタバレあらすじ

現役総理大臣の暗殺を伝える新聞。日光の田母沢御用邸で訃報を聞く貞明皇后。報告をしているのは宮内大臣の牧野。

事件のあらましは新聞で読むには読んだとする皇后だが、牧野は実に悔やまれると口にする。

しかしその内容は原が自宅を出る時に外套、コートを着用していなかったからである。

東京駅に向かう直前、原夫人は外套を渡そうとしたが、着たり脱ぐのが面倒だとして後生と言う申し出を断っていたのだ。

もしも厚手の外套を着ていたら、犯人の短刀は右肺には届かず一命は取りとめていたはず。

「運命よのう・・・」抗えない運命を呪い涙をながす皇后。

同じころ、山縣有朋と枢密院副議長の清浦奎吾は古稀庵で会談をしている。

早急に原の後継者を決める必要があるが、山縣は誰がやっても同じだと適任者がいないと断言。

「とりあえず」として京都のお公家さん、西園寺公望に当たるように指示をする。山縣は清浦の前にもかかわらず涙を流す。

原のいなくなった日本、裕仁親王の未来を嘆き悲しんでいる。

東京内幸町の西園寺別邸を訪問する清浦。

しかし西園寺は残りの人生を天皇家に捧げると覚悟をしており、山縣に万一があった場合に誰が天皇家を守るのだと、首相後任の打診を拒否するのだった。

大正10年11月25日。

摂政に関する皇室会議が開催される。

事前に皇族達の意思統一が図られていたこともあり、会議は滞りなく進む。内大臣松方より摂政設置が伝えられる。

皇太子陛下、裕仁親王は“摂政”に就任す。

昭和天皇物語【37話】を読んだ感想

暗殺された原総理の信条は「人を守りて己を守らず」だった。

それだけに自分の命を守りきれなかったのはなんという皮肉であろうか。原総理自体は平民宰相と呼ばれるほど人気はあったが、協調路線の外交を弱腰と見られる向きもあったのもまた事実である。

原の死を権謀術数繰り広げた間柄ではあったが、貞明皇后、山縣有朋らが涙を流すシーンは印象深い。

そのほかとしては、昭和天皇時代に総理大臣を務めた清浦奎吾、西園寺公望などが登場してきている。

昭和天皇物語【38話】を考察

摂政宮となる裕仁親王は何とこの時まだ20歳。父親の大正天皇が存命とはいえ、国事の重責を任された若者にかかるプレッシャーはいかばかりか想像も出来ない。

あらすじには触れなかったが、明治憲法時代では軍の統帥権は天皇にあったが、既に裕仁親王は大正天皇の名代として演習に赴いている。

この2年後に当時としては未曾有の災害となった関東大震災が起こり、皇太子暗殺未遂事件いわゆる「虎ノ門事件」など、まさに激動の展開がさらに待っている。

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