2022年4月28日発売のまんがグリム童話2022年6月号掲載「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」68話についてネタバレです。
目次
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~68話ネタバレ
高嶋津絢子は白川清二郎と結婚式を行っていました。
そんな絢子の母はまだ絢子がまだ赤ん坊だった頃、この屋敷は自分にとって地獄の底と同じだと執事に語っていました。
夫は結婚する前、母に自分の妻になってくれるなら、あなたの家族が食いつないでいけるように配慮すると言っていたのですが、卑怯な手段で母と家族を引き裂き、樺太から北海道へ彼女を連れてきたのです。
しかしそんな夫の父親は、もっと獰猛な欲望の持ち主でした。
母は赤ん坊の絢子を抱きながら、この子の父親が本当は誰なのかを知っているのでしょう?と執事に問いかけます。
すると執事は全て把握していると答えました。
母は自分も夫も絢子も、この屋敷にあるもの全てが義父の執着するガラクタの一部みたいなものだと言います。
夫は父親の支配に縛られているので、母を奪われても父には反抗することはなく、結局母に興味を失ってしまいました。
しかし義父にとって母は「息子の妻」であるからこそ、彼の思いのままに弄べることに意味があるのです。
それでも借金の形として連れて来られた身である以上、母がここから逃げ出せば、きっと夫や息子に累が及び、絢子も失う羽目になります。
しかし母は、いつまで自分がこの地獄の中で耐えていけるのか分からないと涙を流します。
そしてせめて絢子には、高嶋津の邪悪な血を受け継がないでほしいと母は願いました。
その頃、山小屋にいる鶴田は内田に竜楼閣へ向かうと話していました。
かなりの距離がありますが、徒歩で向かうとのこと。
一方、内田はここで菊乃を待つようです。
ハナを連れ戻すのかと尋ねる内田に、鶴田は見届けるだけだと答え、小屋を出ていきました。
その頃、刑事は絢子の結婚式が行われる会場の外で監視していました。
外にはたくさんの通行人が歩いており、この人混みを利用すれば敷地や施設内のどこでも仕掛けを置きに侵入するのは容易いだろうと考える刑事。
しかし断崖と海に囲まれたこの環境下では、むしろ事件を起こした後の逃走経路に選択肢がない分、確保は容易になります。
ここへ来るにも切り拓かれているのは細い山道が1本のみ。
張るべき場所は自ずと決まってくるのです。
もっとも抜け道などあれば、話は別になると考える刑事。
その時、刑事は人混みの中で綿貫の姿を見かけました。
刑事は慌てて人混みをかき分けて後を追いますが、彼の姿を見失ってしまいました。
その頃、竜楼閣ではハナが芸者の格好で準備を整えていました。
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~68話感想
絢子の母は義父にかなり酷い目に遭わされていたようですね。
ここからどんな展開になるのでしょうか?
次回の「美醜の大地」69話が掲載されるまんがグリム童話2022年7月号は5月27日発売です。