2021年7月29日発売のまんがグリム童話に掲載の「中学校狂師」6話についてネタバレをまとめました。
[前回のあらすじ]
25年前、虎宮家にマリコの妹が産まれました。
それまで自分が一番だったマリコは、両親が妹を一番に可愛がるようになったことが面白くなく、妹をある部屋に閉じ込めてしまいました。
それから、マリコは自分が一番でなければ納得できない人間になってしまったのですー。
先日の幸雄のタバコ騒ぎのお礼という名目で虎宮家に招待されることになったサキ。
サキは、教師と保護者という形で、マリコと対峙することになりました。
マリコは先日のお礼を伝えた上で、何故この島にやってきたのかをサキに尋ねます。
サキは、ニュースでこの島のことを知って、とても魅力を感じた、子供を産めない身体の自分は、
島の人や子供達と家族のようになりたいと思っている、と答えました。
そして、サキを島民として迎えるにあたって、自分の部屋を見せたい、と言うマリコ。
案内されたマリコの部屋には、島の家族達の写真が壁一面に飾られていました。
今まで撮った写真のネガも全て保存してある自慢の写真部屋があるのだ、というマリコの言葉に、
まさか自分がいじめられた時の全裸の写真のネガも残っているのではないか、と思ったサキは、なんとしても回収しなければ、という思いにかられます。
その後、虎宮家を後にしたサキは、その帰り道に声をかけてきた保護者から、”マリコカースト”と”懲罰部屋”の話を聞きました。
そこでサキは、まずはそのカーストの幹部になって、確固たる信頼を得ることにしたのです。
一方のマリコは、”懲罰部屋”に閉じ込めている妹へと朝食を運んでいるのでしたー。
目次
「中学校狂師」6話ネタバレ
サキは、家庭訪問で各家庭を回っています。
そこで子供の将来を心配する親を前に子供達を褒め、”いい先生”という印象を親達に植えつけていきました。
というのも、安い媚と小細工だけでマリコの寵愛を受ければ周りから嫉妬されてしまうからです。
女の嫉妬は厄介なので、マリコの寵愛を受けるに値する女だという地位と信頼を築く必要があるのでした。
サキが海辺にいると、タツロウが声をかけてきました。
タツロウに気づいたサキが、最初に会った時にもここにいたはずだ、と言うと、
父親の酒蔵を手伝っていて、帰る前に立ち寄るのだ、
今日のように曇っていると見えないが、晴れていると本土が少し見えて、本土から吹く風がすごく心地よいのだ、とタツロウが言いました。
そんなタツロウの言葉を聞きながら、サキはかつてタツロウが自分に浴びせかけた言葉を思い出し、恨みを募らせています。
するとタツロウは、幸雄の様子はどうか、サキに迷惑をかけていないか、と聞いてきました。
幸雄はとてもいい子なのに、どうしてそう思うのか、と尋ねたサキ。
それに対してタツロウは、昔はよく言うことを聞いていたが、最近は反抗期のようだ、何かやりたいことがあるようだが話してくれないし、
幸雄が、タツロウのようにはなりたくない、タツロウは望まない道を選んだくせに、本当は酒蔵を継ぎたかったのに、
マリコに逆らえなくて婿養子になったのだろう、と言う、子供なのにどこで聞いてくるのか、何も言い返せなかった、と、サキに明かします。
そこでサキは、幸雄が、町長になんてなりたくない、と言っていたことを思い出しました。
タツロウのことも利用するつもりでいるサキ。
わざと自分の髪の毛に落ち葉を付けて、虫のようなものが髪に付いている、と言って、それをタツロウに取らせました。
必然的にサキとタツロウの距離は近くなります。
そしてサキは、幸雄は難しい年頃だし、そんなに悲観することはないと思う、もう次の家庭訪問の時間だ、と言い、顔を赤くするタツロウの元から歩き出します。
最後に、幸雄のことならばいつでも相談に乗る、と付け加えていくのでしたー。
次に訪れたのは熊井の自宅です。
そこではマリコと幸雄が好きらしいお菓子を出されてもてなされました。
そして、熊井は息子の進が運動会に出たくないと言っているのだ、と相談してきました。
しかし、進はリレーの選手に選ばれています。
進は、2位になるのなんて嫌だ、真剣勝負がしたいのだ、と言っているようなのです。
”2位になる”ということの意味がわからなかったサキ。
それについて熊井が説明しようとした時、父親が帰ってきました。
そこには、かつてサキをいじめた1人である、熊井が立っていたのです。
思い出したくもない記憶を思い出して憎しみが込み上げてきたサキでしたが、にっこり笑って挨拶をします。
そして両親との家庭訪問が始まりました。
話を聞くと、リレーには幸雄も参加するので、暗黙の了解で常に幸雄を1位にしなければいけない、ということのようです。
進は本気で走ることを望んでいますが、進が1位になってしまったらどうなってしまうかわかりません。
子供にわざと負けさせるというのか、と、聞くサキに、仕方ないのだ、自分達はマリコには逆らえないのだ、と、
当然のことのようにいう熊井夫妻。
それを聞いたサキは、自分にした仕打ちも、マリコに逆らえないからやったことだと言うのか、
そんな考えだから今でものうのうと島で生きていられると言うのか、子供まで大人の事情の犠牲にするなど許せない、
マリコの前に、熊井達も相応の贖罪をしてもらう、と決意するのでしたー。
「中学校狂師」6話感想
子供達まで巻き込んで島全体がマリコカーストです。
こんな島で育ったらろくな人間にはなれなそうです。
次回の「中学校狂師」7話が掲載されるまんがグリム童話2021年10月号は8月27日発売です。
「中学校狂師」7話のネタバレはこちら