こんにちは。2019年6月25日発売のビッグコミックより、はっぴーえんど【第57話】「幸せな場所」を読みましたのでご紹介します。
56話では、進行がんのお母さんの病状は良くなったり、悪くなったりだ。やっと友紀ちゃんも納得してお母さんの希望であった在宅医療が始まった。
やはり病院と違って、お母さんにとっては気持ちの落ち着く環境であることは間違いがない。精神的に落ち着き、友紀ちゃんとも病院では話せなかったこともいろいろ話せるようになった。
目次
はっぴーえんど【57話】最新話ネタバレあらすじ
天道先生は今日は有料老人ホームの愛甲での仕事だ。様々な症状や事情から施設で生活する人のもとへも行かなくてはならない。
患者の春子さんは今は部屋にいて、息子さんと娘さんが来ているらしい。
毎日息子と娘が来ると言う事は、春子さんは幸せでそれだけ家族で思いが通じている証拠だと言っても良い。
中島春子さんは入所して半年だが、認知症がある。長男の光宏さんも長女の玲子さんも、それぞれ家庭を持っている。
毎日母親を見舞っているが、なかなか長い時間一緒には居られない。長男は建築現場に戻らなければならず、長女はパートと子供のお迎えだ。
訪問診療は患者の家だけではなく、施設に入っている人も対象だ。
施設の全員を診るわけでは無く、希望があって手続きを行い主治医に決まった患者に限っての訪問診療となる。
春子さんは診察した限りは特に問題はなさそうなので、足腰が弱らないようにリハビリを薦める。
一番の問題は、長生きしそうだが自分の娘や息子を認識できない状態だ。娘に対してもヘルパーさんだと思っている。
ある日聞いてみると春子さんをどのように引き取るかで長男の光宏さんが困っている。長男の家に引き取ることは決めているのだが、長男の嫁とは折り合いが悪い。
しかも母親に聞くと家に帰るのではなく、ここが一番居心地が良い自分の家だと言う。母親は何とかして自分たちの家で面倒を見たいが、どうすればよいかで困っているらしい。
天道先生に相談すると答えが出た。母親の意向に沿ってこの施設に住まわせればよい。住む場所が大事なのではなく、一緒に過ごす時間が大事で、たわいない話、空を見てぼんやりすることも良いと言う。
二人とも出来るだけ時間を作って、母親と一緒に過ごすことが幸せにつながるのだ。
はっぴーえんど【57話】を読んだ感想
父親が早くに死んで、母親の頑張り一つで育ててもらった。子供であった長男長女が心配になるくらい頑張り屋で、一生懸命働いて二人を育ててくれた。
だから、母親が介護が必要になった時は絶対に自分たちで面倒を見ようと二人で話し合ってきた。
だけど、いざ母親が認知症になると、とても自分たちの手には負えなくなって、この施設に預けることになった。それは実際にある話であると思う。もし母親がどうしても家に帰りたいと言う事でなければ今の環境で過ごさせてあげることが親孝行であると思う。
はっぴーえんど【58話】を考察
実話に基づいた話であるように思う。どれほど感謝をしていても、愛情があっても、実際認知症の親の面倒を切ることは非常にむづかしいと思う。
しかも、もしそれが血の通っていない嫁と姑という事であれば、さらに問題は複雑であろうと思う。普通の状態であっても嫁と姑はドラマや映画になるくらい色々とむづかしいものなのだ。
それが介護となればなおさらである。いずれにせよ在宅看護は無理である。出来れば両方ともが幸せになる結論があれば一番いいのだが。