ゲーム大国として世界に名を轟かせている日本ですが、最近話題の新しいオンラインカジノでも日本人プレイヤーの割合は増え続けていると言われています。
カジノの歴史は古く、17世紀のヨーロッパにまで遡り、当時のイタリアの王侯貴族や特権階級の人々の間で、賭けをともなうゲームを行うだけでなく、社交の場としても重宝されました。
こうした華やかで特別な場というイメージは、現在のランドカジノにも受け継がれており、とりわけヨーロッパの老舗カジノでは今もドレスコードがあり、マナーが重視されています。人々を惹きつけてやまないカジノの魅力は、さまざまなコンテンツに広がりを見せています。ここでは、ゲームの中で展開されるカジノをテーマにしたミニゲームなどから、その魅力に迫っていきたいと思います。
ゲーム大国ニッポン
今や、一人に一台はスマートフォンを所持していると言っても過言でない時代となりましたが、こうした傾向を反映して、スマートフォン1つで手軽に楽しめるモバイルゲームをはじめ、多種多様なゲームが続々と登場しています。その勢いは市場の成長で見ても大きく、世界のゲーム関連市場は2024年には2,000億ドルを突破すると予測されています。これは、世界の映画・エンターテイメント市場規模(約1,000億ドル)の約2倍に相当します。
ゲーム大国として知られる日本の市場規模は世界的にも大きく、ゲーム人口は約5,500万人と国民の半数近くに達するとも言われています。これはオンラインカジノにおいても同じ音が言え、あるオンライン調査によると日本人の利用者数は国内総人口の2.8%に相当するという結果も出ています。年代的に見ても、一番多いのは40代とされており、仕事や家族のことで目まぐるしい毎日を送っている忙しい人たちが、ちょっとした息抜きにこうしたゲームを利用しているのが見て取れます。
クラウンカジノでカジノゲームに挑戦
そんな日本が生み、世界中で愛されているゲームのひとつが『スーパーマリオ』シリーズですが、プレイしたことがある人は豊富なミニゲームに夢中になったのではないでしょうか。
このスーパーマリオで遊べるミニゲームの中にも、カジノをテーマにしたものがあります。『スーパーマリオRPG』にはクラウンブロス(弟)が経営しているクラウンカジノが存在しており、3種類のゲームを遊ぶことができるようになっています。ただし、入場は紹介制となっており、『ブリリアントカード』というアイテムが無いと入ることができません。
クラウンカジノ内で遊べる3つのゲームは、『スロットマシン』と『ブラックジャック』、『あっちむいてホイ』となっています。
スロットマシンのプレイ方法は、宝箱型のスロットマシンをジャンプで叩くと3つの絵が回転して表示され、叩くたびに1つずつ回転が止まるので、同じ絵柄を3つ揃えるとカエルコインが貰えるシステムになっています。
また、ブラックジャックでは、ルールは実際のブラックジャックと全く同じとなっており、ディーラーと対戦して手持ちのカードの合計数が21に近い人が勝ちます。合計数が21を超えている場合は、その時点で負けとなり、引き分けとなった場合もカエルコインは没収となります。ミニゲームとはいえ、中身は実際のカジノゲームそのものというわけです。
めざせ億万長者
スクエア・エニックスが発売しているWii用ソフト『いただきストリートWii』の中にも、カジノで遊べるミニゲームがあります。ファンには運が良ければ大きな臨時収入を得られることでも評判のこのミニゲームですが、『クルクルキューブ』『シャッフルブロック』 『ぐるぐるダーツ』 『スライムレース』という4種類のゲームに挑戦することができます。
クルクルキューブは、絵柄の描かれた9つのキューブをそろえるというスロットのようなゲームになっており、そろったマークに応じてさまざまな賞品がもらえます。時には複数列そろうこともあるので、キューブを止めるタイミングが勝負です。
また、スライムレースは全プレイヤーが参加できるゲームとなっており、レースに出場するスライムの中から優勝するスライムを予想し、その結果によって各プレイヤーが配当金を獲得できます。
重厚なゲーム内の息抜きに
ナムコ(後のバンダイナムコゲーム)が制作し、今も根強いファンがいることで知られる『ステイルズ・オブ・ジ・アビス』にも、おなじみのミニゲームとしてカジノが登場します。
ゲームの中のケセテブルグで楽しめるカジノでは、ガルドかGRADEと交換したチップを賭けて遊ぶことができます。また、賭けに勝利した場合、そのチップをためてアイテムと交換することもできます。
ここでプレイできるのは、実際のカジノでも人気ゲームであるポーカー。配られたカードから交換するカードを選び、ツーペア以上の役を作ればプレイヤーの勝利になり、さらにダブルアップに成功すれば賭けたチップを倍にすることも可能です。
他にも、ネフリーボールというゲームもプレイでき、0~30までの数字が書かれた31個のボールから5個選び、抽選を行い、抽選で当たった数字が多ければ多いほど、戻ってくるチップの倍率も高くなるというゲームになっています。
こうしたミニゲームの存在は、ゲーム本編のストーリーの流れには全く関係ないことも多いのですが、メインストリームをしばし外れて、息抜き的に楽しめるという点では、実際のカジノゲームのイメージに非常に近いと言えるのかもしれません。
まとめ
特権階級の社交場として、その歴史をスタートさせたカジノ。今、オンラインカジノとして多くの人が楽しめるコンテンツとして広まっていますが、その中心にあるのは、いつの時代も忙しい現実からほんの少しの間でも離れ、ゲームの世界で息抜きしたいという、人の心理の表れなのかもしれませんね。
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