世界のオンラインゲーム市場は約22兆円、日本は2兆円規模の市場があり、そのうち1.3兆円はゲームアプリとなっています。この分野では、ネットワーク接続を前提にゲームコンテンツが動作するプラットフォームの割合が高くなっており、その分セキュリティに対する意識も求められるようになってきました。本記事では、オンラインゲームにまつわるリスクと注意点についてご紹介していきます。
ダークウェブで取引される個人情報
ExpressVPNの調べによると、従来の検索エンジンにインデックスされていない、ウェブサイトの隠れたネットワークである「ダークウェブ」において、さまざまな個人情報に対して値付けがされており、例えば以下のようになっています。
- メールアドレスを活用したログイン情報:$40〜65
- ストリーミングやゲームのログイン情報:$1〜12
- ソーシャルメディアのログイン情報:$18〜55
- 決済情報が保存されたアカウントのログイン情報:$10.25〜250
メールアドレスくらいなら…と軽く考えてしまいがちですが、さまざまなアカウントと連携してゲームデータを保存したり、友達と遊ぶことも多いオンラインゲームでは、一つの情報が漏れることで、数珠繋ぎで他の情報にアクセスされかねない状況です。エンターテイメントだからこそ、油断することなく、普段からセキュリティ意識を高めることが重要になっています。
オンラインゲームにまつわるリスク
ゲームのオンライン化に伴い、登録にメールアドレスなどの個人情報が必要だったり、AppleアカウントやSNSと連携することで、個人情報が漏れやすくなっています。
セキュリティソフトを提供するカスペルスキーによると、オンラインゲーミングにおける危険として以下のものが挙げられています。
- マルウェアおよびウイルス
- 個人情報の盗難
- アカウント乗っ取り
- スワッティングとドクシング
- スパイウェア
- 情報漏洩
- クロスサイトスクリプティング
- DDoS 攻撃
- フィッシングメール
小さい子供の時からオンラインゲームに親しむのが当たり前になった今だからこそ、同時にセキュリティ意識も高めていかないと、取り返しのつかない事態を招きかねないことを示しています。
総務省が発表するオンラインゲームの注意点
総務省では「オンラインゲームの注意点」として、4つのポイントで注意喚起をおこなっています。
- ゲームの課金の仕組みを理解する
- 知らない人との取引をしない
- オンラインゲームの詐欺行為に注意する
- チャット機能に注意する
細かい説明が総務省のWebサイトに記載されているので、ご自身が遊ぶ場合でも、お子様が遊ぶ場合でも、1度目を通し知識としても持っておくことをお勧めします。
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