めちゃコミックオリジナルレーベル、コミックほげっとの「セカンド・バースデイ」3話についてネタバレをまとめました。
【前回のあらすじ】
晴れてアルバイトに受かった勇輝は、交通整理の仕事を任されます。
しかし、初めて行う仕事に戸惑い、まごついてしまう勇輝。
そんな態度が運転手をさらにイラつかせて文句もたくさん言われてしまいます。
逃げたい、謝っておけばいい、などと甘えた気持ちで仕事をしていた勇輝。
その為きちんと仕事を全うできず、車同士の軽い接触事故を起こしてしまいました。
それを受けて、きちんと責任を持て!と室伏に怒鳴られ殴られた勇輝は猛省し、決意を新たにします。
それからは毎日一生懸命に働き、少しずつ変わっていった勇輝。
そんな彼を見た室伏から新しい仕事を提案され、勇輝は嬉しさを隠し切れません。
認められてる気がする、もっといろいろ任せられたい、と前向きに考えていました。
そんな勇輝の元に現れたのは、強くなりたいと願うきっかけとなった、イジメっ子の佐渡でした…。
目次
セカンド・バースデイ3話のネタバレ!
土木事務所の前でたまたま出会ってしまった勇輝と佐渡。
佐渡は嫌な笑みを浮かべて、似合わないことをするねと勇輝に話しかけます。
そしてあの頃よりもお金を持ってるよねと言ってきます。
言い淀む勇輝に、佐渡の饒舌は止まりません。
他の従業員を見ながら、汚い格好してよくこんな仕事できるな、と見下してきます。
言い返したいのに言い返せない勇輝。
それを知ってか知らずか、以前やったようにまた的になるかと聞いてきます。
絶望の表情を浮かべた勇輝は、貰ったばかりの給料を佐渡に渡してしまいました。
認められた気がして喜んでいたのに、前向きになれてきていたのに、変わり始めていたのに。
佐渡に会い、何も言い返せず、それどころかお金まで渡してしまった自分を、勇輝は情けなく思います。
結局あの頃から何も変われていない、誰にも認められなかった弱い自分のままだ、と後ろ向きになってしまったのです。
そこへ声をかけてきたのは、またしても室伏でした。
どうした?今のは誰だ?と聞かれた勇輝は、笑顔を作りなんでもないと言います。
帰宅すると母親からどこに行っていたのか尋ねられます。
1ヶ月近く学校に行ってないことがバレてしまったのです。
正直にアルバイトをしていると打ち明ける勇輝に、なぜ学校に行かずに?と納得がいかない母親。
お金に困ってるなら言いなさい、あなた一人養うくらいの稼ぎはある、と母親に言われます。
しかしこれ以上迷惑をかけたくない、苦労を増やしたくないと思っている勇輝に、そんなこと言えるはずもありません。
もちろん学校へ行かなくなった原因であるイジメについても、母親に心配させたくないが故に言えません。
やっと仕事にも慣れ、新しい事も教えてもえそうでこれからだったのに…
そんな思いから勇輝は母に、放っておいてくれよと大声を出してしまいます。
すぐに八つ当たりだと気付いて謝り、頭を冷やすと言って部屋にこもります。
反省していると、母親が部屋をノックします。
扉の前で蹲ったままの勇輝に、母親は優しく話しかけました。
1日早いけど誕生日プレゼントを扉の外に置いておくこと。
さっきは頭ごなしに叱ってしまったこと。
だけど何があったんだとしても、勇輝を放っておくことはできないこと。
あなたはたったひとりの、大切な家族だということ。
それらを告げると、夜勤に行ってくると言い、母親は家を出ていきました。
母親がいなくなってから部屋を出た勇輝は、廊下に置かれた自分あてのプレゼントを見つけリボンをほどきます。
開けてみるとそこには時計が入っていました。
いつだったか、母親と買い物に出かけている最中に勇輝が見ていた時計でした。
高くて手が出せない、そう思っていた勇輝に欲しいのか尋ねる母親。
自分にはまだ早いと言ってその時遠慮した時計をプレゼントしてくれたのです。
母親はいつでも自分のことを見ていてくれたのだと気付き、涙を流す勇輝。
この時計が似合うような一人前の男に、自分はなれるのだろうか、と想いを巡らせました。
セカンド・バースデイ3話の感想!
少しずつ変わり始めた勇輝の前に現れたイジメっ子の佐渡。
変わったところを見せられるのかと思いきや、そんな簡単にはいかず、やはり恐怖が先行してしまい、お金を渡してしまいました。
やっと…やっと…前向きになりつつあったのに。
一読者としてとても悔しいけれど、確かにそんなにすぐに恐怖心が払拭されるわけもないか…と妙に納得してしまいました。
そして母親にも学校へ行ってないことがバレてしまう…。
勇輝にとって散々な日になってしまったけれど、誕生日プレゼントを見て、母親の偉大さに気付いた勇輝。
母親の、問い詰めるのではなく、放っておけないよと自分の素直な気持ちを伝えるシーンに涙ぐんでいたのに。
その後のプレゼントが、勇輝が欲しがっていた時計で、涙腺崩壊しました。
母親って偉大だな…と改めて思わされる、とても素敵な回でした。