2022年2月28日発売のまんがグリム童話2022年4月号掲載「美醜の大地」66話についてネタバレです。
[前回のあらすじ]
敏江の醜い素顔に爪を立て、ハナに復讐しろと命令する絢子。
その頃…隠れ家にいたハナは弟の骨を噛み、鋭い目つきで決意を固めます。
目次
美醜の大地66話 ネタバレ
川上町の旅館では、若旦那・辰雄の行方を追っていた男性たちが帰って来ていました。
札幌で行方をくらました際、女と一緒だったと女将に報告する男性たち。
辰雄の嫁だった敏江と菜穂子の顔に整形したハナとの関係を知っている男たちは、うっかり女将の前で口を滑らせてしまいます。
慌てて言い直し、新しい嫁候補を連れて戻ってくるでしょう…と言ってその場を去りました。
女中に入れ込むなんて、どんだけ美人だったのかなぁ…と話し合う男性たち。
辰雄の行方を聞いた女将はため息をついて、菜穂子と辰雄の帰りを待ちわびるのでした。
別海町では、百子の祖母が狂ったように百子を探していました。
手紙を届けにきた配達員に、百子かい?としがみ付こうとします。
慌てて百子の母が姿を現し、必死に祖母を止めますが…。
祖母はうなだれたまま、寒空の下で百子の名を呼び続けます。
髪を振り乱して、杏一郎を探してやると呟く祖母。
祖母を家の中に招き入れた百子の母は、駆け落ちでもいいから元気でいてくれれば…と俯くのでした。
ある寺では、瀬尾の知り合いがサチのお骨を持ってきていました。
凄惨な事件に2回も遭い、命を落とした瀬尾一家に同情する住職。
遺骨を持ってきた男は、サチの子供・進二が行方知れずになったと告げました。
刑事の見解では、2つの事件の犯人は同一人物は無関係ではないかもしれない…。
未だ犯人は捕まっていないと聞き、住職は手を合わせます。
どれだけ逃れようと、犯した罪は消える事はない…。
償わなければ報いを受けることになるだろうといい、遺骨を受け取るのでした。
函館市にある喫茶店では、マスターの兄が店を引き継いで営業を続けていました。
常連客に挨拶してコーヒーを挽こうとしますが、まだまだ手元がおぼつきません。
本業もあるし、週半分くらいしか顔を出せないのだと言う兄。
常連客は、それでも店が残ってくれて嬉しいと答えます。
この店を弟の形見のように感じていた兄は、自分も店を畳むのは嫌だったと言いました。
壁際の写真立ての中で、笑顔を見せる兄とスミ子…。
マスターも喜んでいるよ…と、常連客は呟くのでした。
根室市・ヤエ子の実家では、ヤエ子の母が無心に縫い物をしていました。
旦那に何をしているのかと問われ、ヤエ子のブラウスを縫っていると答える母。
ヤエ子はもういないと叱られても、母は縫物の手を止めません。
お棺に何もいれてあげられなかったけど、もうすぐ縫い終わるからね…。
おしゃれが好きだったヤエ子を偲び、針を進める母。
目の前の仏壇には、学生服を着て微笑むヤエ子の写真が飾られているのでした。
小樽市にある隠れ家では、ハナが荷物をまとめています。
コートを羽織って部屋の外に出ると、深見がハナを待っていました。
支度は済んだかと聞かれ、黙り込むハナ…。
以前彼に平手打ちしたことを詫び、貴方を批判する資格はなかったと言います。
ヤエ子を追い込んだことも死んだことも、私に責任がある…。
それでも復讐を遂げようと考えていたハナは、私に「一心同体」だと言った事を覚えているかと深見に問いました。
ハッと目を見開き、思い当たる出来事が会ったのを思い出す深見。
ハナを口説き落として、利用しようと目論んでいた頃だな…と考えます。
深見の前に立ち、地獄の入り口まで付き合ってくれる?と聞くハナ。
深見は拳を握りしめ、最果てまででもご一緒しますよ…と微笑みました。
あなたが恐怖と立ち向かう時は必ず傍にいると約束し、ハナの手を握りしめます。
ハナは何も言わないまま、深見と階段を降りて外に向かい…。
外で待つ綿貫たちと、合流するのでした。
美醜の大地66話 感想
ハナの復讐の過程で、命を落とした人達のその後が描かれていましたね。
百子のおばあちゃんのお話はドキっとしますが、後から悲しくなりました…。
ハナの復讐は敏江と絢子でおしまいですが、彼女たちと対峙する日も近いかもしれません。
この先の展開がどうなるのか、とても楽しみです!
次回の「美醜の大地」67話が掲載されるまんがグリム童話2022年5月号は3月28日発売です。