2020年10月29日発売のまんがグリム童話12月号掲載の「声なきものの唄~
瀬戸内の女郎小屋」についてネタバレをまとめました。
目次
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【前回のあらすじ】
後藤田から若様はセツに亡き恋人の面影を重ね、身代わりにしていると聞かされます。
早みどり(セツ)はショックで、若様の前でいつも以上にお酒を飲むのでした。
千鳥は白井という客に、千鳥の人柄を気に入られ、妻になってほしいと懇願されます。
誠実な求婚に千鳥は泣きながらお断わりするのでした。
男たちに襲われそうになった恵を救った千鳥は、彼女の過去を聞かされます。
姉と慕った美世が売られた先で苦労の末、自害してしまったからでした。
セツの元へは元夫が性懲りもなく姿を見せ、無理やり抱いてしまいます。
元夫に抱かれて反応してしまったセツは自らを恥じて身投げしようとするのでした。
声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋55話ネタバレ!
早みどり(セツ)海に身を投げようとした瞬間、千鳥が力づくで止めました。
そのせいでひっくり返ってしまった千鳥は、頭を打ってしまいます。
驚いた早みどりが動きを止めた隙に、千鳥は大声で恵を呼びます。
千鳥に身投げしようとしていたことを聞かされた恵は驚きます。
「千鳥さんが『様子がおかしいから探しましょう」って言ってくれたのよ」
それを聞いた早みどりは、千鳥に抱きつき、子供のように泣きじゃくります。
早みどりを優しく介抱してやる千鳥に、「まるで母親だわ」と思うのでした。
「落ち着いたら見世に戻らんと。脱走と思われたら大変や」
ふたりに見守られながら西海楼に行く3人の前に、若水公三郎がいました。
セツを心配し、西海楼の楼主に探させようとしていたのでした。
「早みどりさんは気晴らしで外に出たんですわ。少し休ませてやって」
楼主は千鳥に丁寧に頭を下げます。
「千鳥大夫、お世話になり申して。旦那候補が5人もいるとか。さすがですのぅ」
わずかに嫌味を含まれているようですが、千鳥は気にしません。
しかし公三郎がにっこりと微笑み、千鳥は戸惑います。
「話は聞いてるよ、チヌちゃん。いい人が見つかるように祈ってるよ」
その言葉にショックを受けながらも、努めて愛想よく対応する千鳥でした。
何事もない様子で立ち去る千鳥の目は涙でいっぱいになっていました。
若様に心配された早みどりは、「外の空気が吸いたくて」と嘘をつきます。
元夫が来て、セツの体をもて遊んだことを知られたくないのです。
そこへセツの世話をしているツネがそっと耳打ちします。
「御安心くだせぇ。お部屋は元通りにしておきましたけんね」
その表情は元夫が来たことを知っているようでした。
東陽楼に戻った千鳥は、旦那候補の加来の床の相手をしていました。
何か憂さ晴らしをするかのように力が入っていたことを指摘する加来です。
公三郎に言われたことが悲しくてたまらない千鳥です。
加来に悟られないようにと、気丈にふるまい、風呂へと案内します。
東陽楼には女郎たちが使う大風呂の他に、客のための特別な風呂があるのです。
そこは大見世である東陽楼の上客しか使えないお風呂でした。
お風呂へ向かう途中、女郎ふたりが取っ組み合いのケンカをしていました。
千鳥は世話係のトシを呼ぶよう指示しながら、指笛を吹いて動きを止めます。
「うちよりずぅっときれいな姐さん方が、客の前で醜態晒したらもったいないねぇ」
先輩女郎たちに不快な思いをさせないように、上手にケンカを仲裁します。
「ほほぅ。これはええもん見たわ。しかしよ、おまえさん指笛うまいのぅ」
それは仲どんの栄太に教えてもらったというのです。
栄太は風呂で加来の背中を流すため、待機していました。
普段なら栄太の仕事でしたが、その日は千鳥が変わります。
千鳥に背中を流してもらって気分がよくなった加来は、千鳥の体をまさぐります。
千鳥も嫌がることなく、その手を受け入れるのでした。
千鳥のあえぐ声に耐えられなくなった栄太はその場を去ります。
そこへ厨房の新入りの女の子が「夜食ができた」と声をかけてきます。
その子は、おイトといい、可愛らしい少女でした。
加来の酒造に連れて行かれた千鳥は、その立派な佇まいに感動します。
普通の町娘を装ってくれ、と頼まれる千鳥は地味めな格好をしています。
加来の旦那は気付いていませんが、奥方がひっそり見ていました。
一緒に恵もいて、叔父が千鳥を連れていることを知ります。
「あの人、東陽楼の方かしらねぇ」
奥方は穏やかで上品そうな方でしたが、全て見抜いているようでした。
そうとは知らない加来の旦那は、千鳥に新しい酒屋を見せてやります。
その店の主人を、千鳥にやってほしいと言うのです。
元東陽楼の二番手が女主人なら評判になるというのが狙いでした。
そして人使いが上手い千鳥なら、安心して任せられるというのです。
「だからな、千鳥。わしを旦那に決めるんや」
加来の旦那はにんまりと笑うのでした。
探している姉のことを考えると女郎を止められませんが、心が浮き立ちます。
(うち、なんやわくわくしとるみたいや……)
突然の誘いに喜びを隠せない千鳥でした。
若水公三郎は屋敷で仕事をしながら、うたた寝をしていました。
そよ風にあたりながら、脳裏に浮かんできたのは千鳥が微笑む姿でした。
一方、西海楼では早みどりのところに、元夫がせっせと通っていました。
元夫の利一が嫌でたまらないのに、体が悦んでしまうことに罪悪感を抱えています。
(うちはなんて恥知らずな女なんやろ……)
利一はセツを抱きつつ、お金まで盗っていくのに、拒むことができません。
泣き崩れる早みどりを、ツネが優しく声をかけてきます。
「さぁさ、お体を拭いてキレイにしませんとね」
ツネに悟られたと思った早みどりは、カミソリでツネを脅しました。
「誰にも言わんといて。言うたら殺したる……」
泣きながら口止めをしてくる早みどりに同情したのか、ツネは協力的でした。
(ツネさんは情けないうちを放っておくことができんのやね。そして若様も……)
いっそ全て話したほうがいいかと思いましたが、すぐに首を振ります。
(あかん。そしたら身代わりのうちなんてすぐに捨てられる。ならいっそ夫を?)
追いつめられた早みどりは、利一を殺そうとまで思っているようでした。
その頃、久米は利一が西海楼に忍び込んでいることを手下から知らされます。
「まぁ、西海楼には少なからず縁があるかいのぅ……)
西海楼ではセツのところに、また利一が来ました。
元夫を殺す決意をしたセツは、カミソリを隠し持ちながら、利一に寄り添います。
「おまえもその気か。可愛がったるで」
そこへ襖を勢いよく開けて、西海楼の楼主が部下と共に姿を見せます。
「板倉さん、うちの一番女郎に何しとるんや……?」
睨まれた利一は、身を縮ませています。
「外国には『金のガチョウ』ゆう話があってな。金の卵を産むガチョウをさばくんや。
腹の中にもっと金があるはずや、ってな。結果はわかるやろ?今のおまえや。
若様の機嫌が悪くなったら、どないしてくれるんや」
利一は必死にご機嫌を取ろうとしますが、さすがの楼主も引き下がりません。
「おい、おまえら。二度と悪させんように、礼儀を叩き込んだれ」
手下たちにあっという間に連れ去られていく利一でした。
「早みどり……若様に余計なことを言うんじゃねぇぞ!」
楼主の迫力に震えることしかできないセツでした。
「おめぇも優しげなツラしながら男ふたりを手玉に取るとはなぁ、いい気なもんや」
セツには何も言い返せませんでした。
きつい折檻をされた利一は、「ぜんぶ、あの若様が悪いんや」と逆恨みするのでした。
四国の讃岐地方に舞台が移ります。
そこには三保炭鉱という炭鉱場があり、荒れくれな男たちが働いています。
炭鉱夫たちにとって、唯一の楽しみは近くの女郎屋で女を買うことでした。
衛生が良くないその女郎屋には、「お香」と呼ばれる女がいました。
お香はぼろぼろの身なりをした女郎で、その顔は謎につつまれていました。
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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋55話感想!
ようやく落ち着きを取り戻しつつある千鳥ですが、若様を忘れられませんね。
その一方で旦那候補たちに愛され、千鳥の女らしさは増しているようです。
早みどりもまた哀れさが目立ち、一方的に悪く言うことができません。
若様の思いは一体どこにあるのでしょうか?
次回の声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~56話が掲載されるまんがグリム童話1月号
は11月29日に発売されます。