2022年3月7日発売の少年ジャンプ14号より、「逃げ上手の若君」53話についてネタバレをまとめました。
【前回のあらすじ】
魅摩に双六勝負で勝った時行たちは、彼女に宝刀をもらい、京の町を案内してもらいました。
一方、信濃国司の清原は戦から逃げ帰ったものの、もう戦は嫌だと泣いて駄々をこねていました。
尊氏はそんな彼に神力を注入するのでした。
目次
逃げ上手の若君53話ネタバレ
信濃では依然反乱の危険が高く、闘志あふれる国司の存在は欠かせないということで、尊氏は清原に神力を注入しました。
すると清原は床の上でビクビクと体を痙攣させます。
そんな彼の様子を見つめながら、尊氏はお元気になられたと満足げにつぶやきます。
師直は尊氏に、信濃に潜らせた天狗の報告では、民の帝への反感は強いものの、大掛かりな戦を準備する気配は薄いらしいと伝えます。
しかし佐々木道誉によると、信濃の武士は精強らしく、貞宗はともかく武芸をかじっただけの公家では手に負えないようです。
そんな彼に、何か策はあるのかと問いかける尊氏。
すると道誉は先日朝廷の女官と男女の関係になり、彼女を利用して朝廷の蔵を漁っていたら面白いものを見つけたので、それを使わせてみようかと思うと話しました。
それを聞いた尊氏は、相変わらず暗躍しているなと笑いました。
そして道誉は部屋を出ていきます。
師直は彼の姿を見て、真昼の日光に照らされても全く表情が読めない、腹黒い方だと言います。
すると尊氏は婆娑羅で教養人で稀代の策士、腹黒坊主の道誉は、自分が京で得た貴重な友だと話しました。
その後、佐々木道誉邸に戻った道誉が、魅摩と遭遇しました。
すると魅摩と道誉は嬉しそうに抱き合い、顔をこすり合わせました。
そして2人は食事を楽しみます。
そこで魅摩は道誉に見どころのある侍の子と会ったのだと話します。
意気投合したので、しばらくあちこち案内する予定だという魅摩。
そんな彼女に、道誉はもしその子が敵方のスパイだったらどうするのかと尋ねました。
すると魅摩は、そりゃ殺すでしょと即答します。
八つ裂きにして液状になるまで、すり潰すから、その時は兵を貸してと要求する魅摩。
道誉はそれでこそ我が娘だと満足げに喜ぶのでした。
次の日、時行たちは再び魅摩と合流します。
今日は泊りで奈良まで行くようです。
そして昨日はいなかった吹雪も時行たちに加わっていました。
吹雪は魅摩の父が佐々木道誉であることを事前に聞かされており、道誉が京周辺の有力武将で尊氏とともに鎌倉を裏切り、今では京における尊氏の参謀的な存在だと知っていました。
そのため吹雪は時行に、命令があれば彼女を利用して道誉に接近し、尊氏の首を狙う手筈を整えると小声で耳打ちします。
しかしそれはやめようと断る時行。
吹雪が危険なだけでなく、友として接してくれている彼女を裏切りたくないらしく、一期一会の良き友達のままで終わりたいようです。
それを聞いた吹雪は、無粋な献策をしたことを謝罪し、それでこそ我が君だと微笑みました。
そして時行たちは馬に乗り、東寺の五大明王像や平等院鳳凰堂など様々な場所を見て回りました。
ちなみにこの頃は金閣はなかったようです。
馬で移動する中、吹雪は京周辺を何日巡っても帝の評判は散々だと話します。
魅摩によると道誉は、帝は無駄に能力が高すぎるので、凡人や無能の気持ちが分からず、全部一人で決めたがる、せめて一人帝と民の両方を理解できる賢臣がいれば、帝は真の英雄になれただろうと話していたようです。
後醍醐の帝は尊氏と共に鎌倉を滅ぼした時行の宿敵です。
いつか自分が戦に勝ったら、何らかの形で会うことがあるだろうかと考える時行。
その後、魅摩は別れ際、時行に道誉に仕官する気はないかと誘います。
しかし時行は困ったような顔で沈黙しました。
そして時行は下宿先の西園寺公宗邸に帰りました。
すると泰家がなぜか大工の格好をしており、時行に乱の手筈が整ったので自分の計画を明かすと告げました。
そして泰家は時行たちを連れて、新築した西園寺卿の別荘にやってきます。
彼は一人この湯殿の改造工事をしていたようです。
泰家の計画では、まずこの別荘で宴を開き、帝を招待します。
そして縁起のいい新築の一番風呂にお入りいただきたいと帝に勧め、更衣室に入ってもらうのだとか。
しかしその床が落とし穴になっており、下にそそり立つ刀の上に真っ逆さまに落ちるという仕掛けです。
泰家はここで帝を殺すことが、自分たちの戦開始の合図だと告げるのでした。
逃げ上手の若君53話感想
ついに泰家の計画が明かされました。
しかし本当にこの計画が上手くいくのか、かなり心配ですね。
尊氏は察しがいいので気づきそうな気がします。
果たしてどうなるのでしょうか?