こんにちは。2019年8月24日発売のアフタヌーンより、フラジャイル【第64話】「未来は始まっている」を読みましたのでご紹介します。
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63話では、新薬を買い取ろうとする間瀬の話が進んでいました。
一方で紀子の病気のことで何もできずにただ走って気をまぎらわせていた郁が稲垣のもとで死期が間近に迫る患者とふれあい緩和ケア、稲垣のような存在の意味を知りました。
目次
フラジャイル【原作64話】最新話ネタバレあらすじ
間瀬は円の開発中の薬を買い取ろうと考えていることを伝えました。
怒りで前が見えなくなってしまう円を遮り、岸はこの話に乗れば薬の開発は何年短縮できると思うかを尋ねます。
10年はかかると想定している薬の開発、間瀬はこの取引でアミノ製薬の核酸薬用DDS剤「JS2」もつけると言っているため岸にも少しの期待が生まれています。
間瀬はJS2との相性次第で2年ほどで開発できるのではないかと言います。
榊野は間瀬の言葉を聞き「・・・2年って 嘘だろ・・・」と開いた口が塞がりません。
続けて岸はどうやって間瀬が別会社のJS2を引っ張ってくるのかが気になります。
すると間瀬は引っ張ってくるのではなく、新薬を持ってアミノ製薬に身売りをすると言い出します。
「中に入れば自由にアミノの薬を使えますから」
この発言にはこの場にいる全員が驚きます。火箱は間瀬の裏切りとも言える行為を受け入れることができません。
間瀬は「良い薬をより早くあるべき所へだ」といい、今も治療法がない病気が多い現状について語ります。
榊野はこの話では自分達が命を懸けて研究してきた新薬の権利がアミノ製薬にも生じてしまうことを拒絶します。
しかし間瀬は、薬に命を懸けたからと言って使う患者には関係ないと榊野を一蹴します。
研究者を愚弄するような間瀬の言葉に、円は怒りが抑えきれずに間瀬の胸ぐらをつかみます。
しかしそれは間瀬の発言に対してであって、今回の話については悪くないと思うと言ってこの場を去ります。
その後、話通りに間瀬はアミノ製薬を訪れ、ビフィズス製薬の買収に関する検討が始まりました。
間瀬と連絡を取る岸は2年後くらいに開始できる見通しの治験を1年くらいでできないかと持ちかけます。
場面は変わり作山家では郁が紀子に蕎麦の打ち方を習っていました。作山家の蕎麦には紀子がいる、郁は紀子の蕎麦が打てるようになりたいのです。
その言葉を聞き、紀子は教え終わるまでかかる長い時間、死ねないと涙を流すのでした。
フラジャイル【原作64話】の感想
円が間瀬の話に乗るとは予想外でした。結局のところ、開発に誇りは持っていても大事なのは患者だということですね。
早く完成させる道があるのに、プライドだけでその道を選ばないことは目的とは違ったところに進んでいくということに円は気づいたのでしょう。
でもかなり悔しいと思います。榊野がどのようにして折れたのかも描いてほしかったと思います。まだ買収は検討段階のようですが間瀬はアミノに移ってしまったのでしょうか。気になります。
フラジャイル【原作65話】考察
いきなり1年後に話が飛ぶのでしょうか?治験をする段階までいってしまうのであれば、作山紀子が生きていれば治験第1号となるでしょう。
郁にとっては唯一の期待となるこの薬。良い方向に進んでくれると嬉しいです。まだ治験段階までいかず、開発自体が停滞してしまう可能性も十分にあります。
理論上では上手く言っても果たしてそれが実際に出来るかどうかは全くの別問題だからです。どちらにせよ、このシリーズはまだしばらく続くでしょう。