グランドジャンプめちゃで連載中の「奇習愛」についてネタバレをまとめました。
【前回のあらすじ】
結婚すると義父に妻が抱かれると言う風習がある。
その為に結婚は出来ないと教師であり恋人の緒方に言われた梓。
しかし突然緒方とは音信不通になり、結婚している事も知ってしまい…?
目次
奇習愛12話ネタバレ!
ギャンブルにつぎ込んでしまい、借金取りから逃亡する為に、雨の中森を必死に歩く高志。
疲れて行き倒れた高志を美しい女・絹子が助け、自宅に招き介抱してくれました。
病院などに運ぶのではないのか、と少し違和感を感じつつ、食事があるから降りておいでと言われる高志。
言われるがままリビングに向かうと、そこにはたくさんの女たちが高志を若い男と喜びます。
この村には男が全然居ないため、珍しくて女たちが集まって来ると説明する絹子と、行く当てがないならこの村で暮らせばいいと言う女達。
夢でも見ているんだろうかと思いつつ、その日は絹子の家で寝かせて貰います。
そして夜、お兄さん、主人が亡くなって寂しいの、と声を掛け肌蹴た着物で部屋にやって来る絹子。
この村にいる間だけでいいから触って欲しいと言われ、高志はこんな虫のいい話がある訳ないと思いつつ、誘われるがままに絹子を抱きました。
翌朝、朝食を囲みながら名前を聞かれ、言い澱む高志に名前を知られて困るならあたし達でつけちゃうね、と言う絹子。
こうして高志は林で出会ったから林君、という新たな名前を貰い、この村でちやほやされながら過ごします。
この土地では男は結婚すると早死にする事が多く、未亡人だらけなのだと話す女性達。
そのせいで余計に男が寄りつかないものの、そういう事情から村では未亡人手当が出るので生活には困らないのだといいます。
匿うけれど、誰かに入れあげて結婚しちゃ駄目よ、早死にしちゃうから、と笑う絹子に当たり前だろうと思う崇。
誰が本気で惚れるか、ここで飯とセックスにさえありつければいい。
そう思っていると、今日は私の家に来ないか、と絹子以外の女性に誘われます。
少し絹子が気になりましたが、絹子も皆夫が居なくて寂しいのだから構ってあげて、と返しました。
関係をもった男を放したくないのが女だと思っていたけれど、ここは未亡人同士独特の絆でもあるのだろうか、と不可解に思う高志。
しかしもう考えるのも面倒だと、今日誘われた美穂の家でも高志はセックスに耽ります。
まるで竜宮城、あとで膨大なツケが来ても構わない、刹那的なクズの自分にはお似合いだとすら思っていました。
ある雨の日、そろそろこの村から出て行って、と家から突き出される高志。
あなたみたいな男をいつまでも匿って居たらあたしたちまで危ないの、村の女とも10人はやったろうしもう満足でしょ?
唐突に絹子と、他の女たちに突き放され呆然として林の中を歩く高志。
樹海を抜けて街に出るや否や、すぐに高志は闇金の人間に見つかってしまいました。
10年後、タコ部屋や漁船など一通り地獄の禊を終え、なんとか借金を返し終わり貧乏ながらも真面目に働いて社会復帰を果たした高志。
妻と子供もいる生活ですが、飲んで帰ってくると、妻からはあたしが猫の手も借りたい時に飲んで来たんだ、と責められます。
簡単に喧嘩になってしまい、あたしの人生こんなはずじゃなかった、と泣く妻と、その声に反応し号泣する子供。
この程度の人生でやっと努力の上限になるのが自分なのだ、と高志は思っていました。
そんなある日、仕事の為に訪れた村に見覚えがあると気付く高志。
仕事先の家に向かうと未亡人だという美しい女が、御茶でも飲んでって、と誘ってきます。
記憶にあるシチュエーションに、まさかここは竜宮城か、と気づく高志。
だけど流石に今は、と子供が小さくて早く帰らないと妻が怒るので、と高志は答えます。
なんだ、じゃあ子種貰えないわね、奥さんに訴えられたら面倒だからさっさと帰って、と冷たくあしらわれ子種?と違和感を覚える高志。
女は高志の目の前で、今日の男は妻子持ちで無理だった、皆に伝えてと電話をします。
あの、今の、と高志が尋ねると、静かに女は振り返りました。
この村は外からやってくる男を子供が欲しい未亡人たちでシェアして、子種を貰って産んでいる。
だからこの村の子供は異母きょうだいばかりで、男には妊娠したことすら伝えずに希望者である程度シェアしたら、村を追い出す。
そういう意味ではヤリ逃げしてくれるようなクズ男がちょうどよく、既婚者や真面目に女に入れあげて結婚する男は不都合。
そう説明を受け、今頃この村に自分の子供がいるのでは、と思う高志。
普通に再婚すればいいのに、と高志が言うと、再婚すると今まで貰った未亡人手当や資産が全部没収されて借金生活になると女は話します。
大金持ちの男でも再婚はしたくない、ここに越して来る未亡人は生前の夫がどうしようもない相手で、結婚や男はこりごりと言う女ばかり。
再婚するくらいなら未亡人手当でプロのシッターを複数人雇い、悠々自適にシングルマザーをする方がずっと幸せ。
男なんて家事も育児も役に立たなくて、身の回りの事すらろくにできないポンコツ生命体と一緒に暮らしてもろくなことが無い。
そこまで辛辣に言われ、自分にとって都合のいい楽園と思っていたものの正体を知る高志。
女は旦那に死んでほしいと思っている女は本当に多いから、貴方は奥さんを大事にしてあげてね、と話します。
早く未亡人になりたいと思われないように、と。
妻の顔を思い浮かべ、慌てて車に戻ると街中を歩く10歳くらいの子供に目が行く高志。
じっとこどもたちを見ていると、その子たちは絹代の家に帰って行きました。
自分の子ではない、きっとちがう、そうであってくれ、と願いながら高志は帰路についたのでした。
奇習愛12話感想
こ、こっわ!女性の業の深さを感じますね…。
知らなければ天国だったのにね高志…。
奥さんの事をこれをきっかけに大事にしてくれるといいのですが…。