2021年8月27日発売のまんがグリム童話2021年10月号掲載「声なきものの唄」65話についてネタバレです。
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【前回のあらすじ】
チヌは公三郎を庇い、床に伏していました。
その間に東陽楼の楼主はチヌの旦那候補を呼び集め、旦那選びを終了したいと頭を下げたのです…。
目次
声なきものの唄65話 ネタバレ
チヌの旦那候補は口々に、また若様か…！まさか若様を旦那様にするつもりじゃないのか？！と怒り始めました。
しかし楼主は静かに、手切れの儀式は済ませ…二人は結ばれることはないと宣言したのです。
それでもチヌの様子が気になる旦那候補の何人かは、入院先を聞きお見舞いに行こうとしています。
残りの者は静かに、ずっとチヌの贔屓客で居ようと腹を決めるのでした…。
西海楼の一室では、公三郎の指示を受けて片付けが始まっていました。
ここで働いていた者たちは口々に、早みどり様が若様がを裏切るなんて…と嘆いています。
若様が来られるだけで、まるで別世界のようだったのに…。
本当に終わってしまったんだな…と女中たちは切なさを噛み締めるのでした。
チヌのお見舞いに急いでやってきた旦那様候補たち。
一気に大人数の面会に驚いたナースに怒られながらも、スヤスヤと眠っているチヌの顔を見ることが出来ました。
ホッとした旦那候補たちはお見舞いの品を置いて、病院を後にします。
チヌが目覚めその事を聞くと、申し訳ない事をした…という罪悪感が湧いてきました。
旦那候補たちもそうだけど、私に告白してくれた栄太…！
あの時はあんなに嬉しかったのに、今の私は若様が気になってしょうがないと思っているチヌ。
思い悩んでいるところに公三郎が現れ、チヌにミカンの絞り汁をスプーンに乗せて飲ませようとしました。
…甘くて、甘いって幸せなんね…とチヌは感じたのです。
そんな彼女に、毎日看病で通うのは大変だから…部屋を借りたよ！と報告する公三郎。
そこまでしなくても…と身を起こそうとするチヌを制止し、君が死んだら僕も死のうと思っていたんだよ…と切ない声色で話したのです。
寿子に続いて君まで大変なことになったら…だから早く元気にならなくてはね！と言う公三郎の言葉に、チヌの胸はじんわりと温かくなったのでした…。
しばらくすると威勢のいい声と共に、女中頭のおクマが若水家・大番頭の大多和と病室にやってきました。
若様が付きっきりで看病していると聞いて、交代しにきたんですよ！と豪快に笑うおクマ。
チヌは気になっていた栄太の事を、おクマに聞きますが…。
最近ミスが多くて、何度も番頭さんに怒鳴られとるよ…と心配そうな返事が返ってきたのでした。
チヌの病室から席をはずした公三郎は、大多和に家に帰るように説得されています。
仕事も溜まっておるし、女遊びはほどほどでないと…と注意する大多和。
実質若水家の上位に位置する大多和の意見を無視するわけにはいかず、しぶしぶ公三郎は帰ることを了承しました。
栄太はというと、未だに頭の中はチヌの事ばかり…。
チヌと手も繋いで…キスまでしたのに、若様を助けるなんてどういう事や？と堂々巡りを繰り返していました。
遂には頭をスッキリさせようと、寒い中水をかぶる栄太…。
その様子を見つけたおイトは慌てて布を取り出し…病気になったらどうするんですか！と、涙を浮かべて訴えるのでした。
その頃…東陽楼の大広間では、巴太夫が久米親分のために感謝の舞いを披露していました。
隣に座るおトウは久米親分に向かって、宵祭りでのお働き…誠にありがとうと存じますと頭を下げたのです。
貴方様のおかげで、被害は最小限に食い止められ…祭りも中止にならずにすみました！とお礼の言葉を続けます。
巴太夫も同じくお礼を述べ、久米親分とは「酒宴の約束」がございます…とニッコリ笑いました。
続きは巴太夫の部屋でいかがでしょう…と恭しく案内するおトウですが、久米は突然盃を置いて帰ろうとしたのです。
巴太夫を逢い敵娼にするほどの事じゃない…と言いながら、部屋を出ようとする久米。
その言葉を聞いた巴太夫は、顔色を変え…「待って！！」と久米親分を引き留めるのでした…。
声なきものの唄65話 感想
チヌの心は公三郎に向いていそうですが、栄太との事を気にしているようでしたね。
栄太は栄太で、若い恋愛をしていてカワイイなぁ…と思ってしまいました。
ちょっと気になる彼女も出てきそうな雰囲気でしたしね。
一方、巴太夫のほうは大人の取引きが始まりそうでしたが…。
久米親分は硬派な男なんでしょうか？
巴太夫が久米に縋り付いたのは、一体なんのためなのか…先が気になりますね！
次回の「声なきものの唄」66話が掲載されるまんがグリム童話2021年11月号は9月29日発売です。
声なきものの唄66話ネタバレはこちら
