2022年5月30日発売の週刊少年ジャンプ26号掲載の「逃げ上手の若君」のネタバレについてまとめました。
【前回のあらすじ】
時行と吹雪は瘴奸と勝負を開始するも、2人がかりでも本気の瘴奸を相手に苦戦してしまいました。
そこで時行は逃げて仕留めることを考えながら、しゃがんで瘴奸に背を向けるのでした。
目次
逃げ上手の若君64話ネタバレ
弧次郎と亜矢子は瘴奸軍の雑兵を蹴散らしていました。
鎌倉党の三浦は10歳にして大人の武士と渡り合う彼らを見て、将来は間違いなく豪傑になると確信します。
さらに三浦は彼らを従える時行のことも、危険極まる策を平気で敢行する勇気を持っていると評価し、どこの馬の骨でも関係なく、見どころある子を鼻をほじって見殺しにしたら、鎌倉武士の名折れだと感じました。
そして三浦をはじめとする鎌倉党の面々はやる気を出し、雑兵を凄まじい勢いで倒していきました。
一方、時行はしゃがんで瘴奸に背を向けていました。
瘴奸は背中を向けたくらいで油断を誘えるつもりなら、見損なったと言い放ちますが、見損なうのは自分を斬ってからにしてもらおうと返す時行。
すると瘴奸はスッと刀を振り上げ、時行に斬りかかります。
しかし時行は背を向けた状態で、瘴奸の攻撃を避けました。
瘴奸は驚きながら、時行の背後から刀を突き出します。
ところが時行はその刀も背を向けたまま、ひらりと躱して見せました。
その後も瘴奸は刀で攻撃しようとしますが、時行はまるで背中に目がついているかのように背を向けたまま、軽々と攻撃を躱していきます。
背を向けて避け続けるからくりが、どこかにあるはずだと考える瘴奸。
その時、瘴奸は時行の前方に吹雪が立っていることに気づきます。
瘴奸が試しに左手の刀を振り上げると、吹雪は右手をクイッと動かし、時行はそれを見て右方向へ逃げます。
そして瘴奸が刀を突き出すような構えを見せると、吹雪も刀を突き出し、それを見て時行が前にジャンプして刀を避けました。
その様子を見た瘴奸は、もう一人が出す指示を見て避けていたのだと気づき、クククと笑います。
自分の防御を破るには動揺を誘うほかにないので良い策だと感じる瘴奸。
しかしタネが分かれば対策は容易く、指示役が指示を出した瞬間に反対をつけば簡単に刺すことができるため、瘴奸は勝利を確信しました。
大戦が始まる前のこと。
吹雪は時行に、この背面回避は鉄壁の瘴奸の防御をくぐり、「ニ牙白刃」を決めるための下準備だと話していました。
そして瘴奸が背面回避のからくりを見破った時、瘴奸の視線は指示役である吹雪に集中し、必ず時行から注意が逸れます。
狙うはその瞬間だと考えていた吹雪は、瘴奸の注意が時行から逸れたのを見て、動き出しました。
この間、時行は敵に常に背を向ける上、さらに追加の危険にさらされるので、郎党を信じて命を預けなければなりません。
しかし時行は、もちろん信じる、自分の自慢の郎党ならだれでもこの技を任せられると満面の笑みで告げたのです。
この技を信じて任せてくれる主君など普通はおらず、優しさもお人好しも時行に限っては必殺技だと考える吹雪。
そして吹雪は時行に向かって勢いよく刀を突き出しました。
これはかつて保科を尻で攻撃した時行を見て、吹雪がひらめいた技でした。
まず逃げる時に最も力が出せる時行を、吹雪が殺す速度で刺しに行きます。
すると時行は刺しだされた刀を正面に見ながら真後ろに避けます。
すなわち吹雪が刀の柄となり狙いを定め、時行が刃となって敵を貫く、二人合わせて一本の刀「ニ牙白刃」。
そして真後ろに飛んだ時行は、背後の瘴奸の首に刀を突き刺しました。
すると瘴奸の首から大量の血が噴き出しました。
瘴奸は、この技は明らかに自分を倒すための技で、自分を倒すために時行は成長したのだと考えます。
自分の心を救ってくれた少年が、成長して自分を倒すとは、なんと素晴らしいことかと感じながら、穏やかな笑みを浮かべる瘴奸。
罪深い生の最後に武士を育て武士として戦い、武士として死ねたことで心残りは何一つありませんでした。
しかし必ず生きて帰ってきてと言ってくれた少女の顔を思い出した瘴奸は、死にたくないと感じながら、命を落とすのでした。
逃げ上手の若君64話感想
吹雪と協力した逃げながらの攻撃が見事でした。
無事に瘴奸を倒した時行たちですが、この後どんな展開になるのでしょうか?
次回の逃げ上手の若君65話が掲載される週刊少年ジャンプ27号は6月6日に発売されます。