まんがグリム童話4月号(2月29日発売)「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~」第49話
を読みましたので、ネタバレと感想を書きました。
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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~第49話 ネタバレ!
早みどりと過ごしていた公三郎のところへ、後藤田が押しかけています。
「チヌと離れるつもりなら、手切れの式をせい」
後藤田の言葉に一瞬戸惑った公三郎です。
西海楼の楼主が慌てて止めにきますが、後藤田から迷惑料をたっぷり貰ったため
黙って去って行きました。
「わしがしばし矢津遊郭から離れている間に、おかしなことしとるのぉ、若様よ」
その場にどっかりと座り込んだ後藤田の姿に、少し怯える早みどりです。
「早みどりって名前やったか?あんた、この男が東陽楼の千鳥の旦那と知ってるのか?」
早みどりは公三郎が千鳥の旦那であることを初めて知ります。
「千鳥はあんたほどのべっぴんじゃないが、気立てはええ女よ。それをあっさり捨てるとは
どういうつもりなんや、千鳥が今どれだけ肩身が狭い思いをしてると思っとる!?」
公三郎は茫然としています。
「なんや、千鳥のこと忘れた言うんじゃないやろな?」
「……忘れてました」
ぽかんとした様子に、本気で千鳥を忘れていたと察した後藤田は、ちゃぶ台を蹴り倒し
「東陽楼で『手切れの式』やれや……日時は後で伝えさせる」
と冷ややかに告げ、去って行きました。
後藤田が去っても、茫然としている公三郎は、自分がチヌ(千鳥)に相談しようともせず
彼女なら全てをわかってくれると思い、甘えていたのかもしれないと思うのでした。
一方、傷心の千鳥は客の相手をするため、床に入っていました。
されるがまま男に抱かれていますが、こみあげる吐き気を抑えることができず、
客の前で吐いてしまいます。
脇に控えていた美緒が慌てて千鳥を介抱します。
床で休みながらも心に思い浮かぶのは、公三郎の面影。
千鳥は立ち直ることができません。
そんな千鳥を心配し、巴大夫とトシが話し合っています。
「千鳥がこんなにも女郎としてお勤めできんようになるとは……」
「頭で理解していても、体が受け入れんのやろう、体は正直やからな」
「後藤田様から『手切れの式』申し入れがありました」
「けじめをつけたほうが千鳥のためや」
「しかし若様もむごいことをされる……」
「わかってないねぇ、トシさん、あたしらは女郎や、男の心ひとつでどうとでもなる」
寂しげに語り合う、巴大夫とトシでした。
寝込んでいた千鳥は、騒ぎの音で目覚めます。
「自由廃業した豊吉姐さんが戻ってきたって」
豊吉は東陽楼の楼主と面会します。
楼主は驚くほどにこやかでした。
「おかげさまであの人の最後を看れました、香典までいただいて、ありがとうございます」
「こちらが情がわからぬ振る舞いをしたために、おまえに『自由廃業』などさせてしまった
が、これからもうちの見世で働いてくれるかい……?」
楼主の優しい態度に泣き崩れる豊吉でした。
寝込む千鳥には、恵がお見舞いに来ていました。
恵は叔父の名代という名目で来ており、お見舞いのみかんをさしいれしてくれました。
立派なみかんの籠に喜んだ美緒が、お茶を入れに行きます。
見舞いに来てくれた恵にお礼を言いながら、豊吉姐さんの様子を聞く千鳥。
「一番強気だった豊吉さんが自由廃業から抜けてしまったので、残りの二人もやむなく
見世に戻りました、おそらくその二人は増えた借金と共に別の見世へ送られるかと」
驚く千鳥です。
「見世からしたら今回の件は『足抜け』と同じ罪、けれど東陽楼の楼主は3人全員に罪を
負わせるわけではなく、イソップの『北風と太陽』の形にしたのですわ、頭のいい方」
「イソップ物語、読んだことあります!」
かつて読んだことのある本の名前が出てきた千鳥は、ぱっと顔が明るくなります。
「千鳥さんは字が読めるのですね」
「絵本を若様が差し入れしてくれたんです、それで字を覚えて……」
そういったところで、若様のことを思い出し、また涙を流す千鳥でした。
「事情は聞いてますわ、お辛いですね、私にできることならいつでも相談にのりますよ」
恵の言葉に安堵した千鳥は、倒れるようにまた眠ってしまうのでした。
その光景を美緒が側で黙って見守っています。
美緒に挨拶をして、恵は帰ることしました。
帰り際、愛想笑いを浮かべる楼主をちらりと見た恵は「頭のいい男だこと」と呟き、
静かに去っていきます。
矢津遊郭に「手切れの式」の噂が広がっていました。
最近ではめったにしなくなったため、知っているのは楼主や一部の人間だけのようです。
西海楼の楼主は、早みどりに「手切れの式」の概要を説明します。
まず客が先に女郎に手切れ金を渡し、互いに盃を口にすると、盃を重ねて短刀で刺し割る。
それで正式に女郎の女を替えられるという式でした。
早みどりは矢津遊郭で唯一親切にしてくれた千鳥から旦那様を奪う形になってしまった
ことに、強い罪悪感を覚えています。
そんな邪道な式などできない、と震える早みどりに楼主は「あんたは売られたんやから、
もう人間ではなく畜生なんやで……?」と早みどりを軽く脅すのでした。
手切れの式当日、ちゃくちゃくと準備が進められる中、千鳥は顔を仕度をしながらも
顔は伏せたままです。
手切れの式の立会人には後藤田甚八、見世側の立会人には巴大夫が勤めます。
そこへ若旦那こと、公三郎が早みどりを伴って現れました。
公三郎はとても静かな目をしていて、その様子に少し驚く巴です。
対し、早みどりは顔色も悪く、足も震えていて、明らかに動揺していました。
千鳥の前に座った公三郎は、本名の「チヌちゃん」と声をかけます。
その声にゆっくりと顔をあげた千鳥は、おだやかな微笑みを浮かべながら「若様」
と答えるのでした。
千鳥の落ち着いた様子に驚く、公三郎、巴、後藤田の3人です。
「この度はうちがいたりませんで申し訳ありません」
深々と頭を下げる千鳥を眺めたあと、公三郎は千鳥に手切れ金を差し出します。
「こちらこそすまなかった、今まで世話になったね、チヌちゃん」
これまでと変わらない優しい言葉に泣きそうになる千鳥ですが、ぐっと堪えます。
千鳥と公三郎、二人で盃を飲むと、盃を重ね、それを後藤田が短刀で刺し割りました。
「これにて、若水公三郎は千鳥大夫の『旦那』から、西海楼の早みどりの旦那となります」
その光景を千鳥と公三郎は静かに見ており、見つめ合うようにお互いを見ています。
その光景を早みどりは不思議そうに眺め、巴は何もかも見透かしたように見守っています。
「さぁ、今からは宴会や、ゲン直しや!」
後藤田の言葉に賑やかな宴会へと変わり、公三郎は早みどりを伴い、早々に席を外します。
二人を見送りながら、巴大夫は思います。
「早みどり、あれは美しいだけのただの女や、なぜ若様はあそこまで執着されるんや」
下駄番の栄太とも顔なじみだった公三郎は、「世話になったね、チヌちゃんを頼む」
と声をかけますが、栄太は公三郎を殴り飛ばします。
口から血を流している公三郎の姿を見た早みどりは、「これが東陽楼のやり方か!」
と初めて怒りを見せます。
「いいんだ、栄太くんを怒らないでやってほしい」
と告げ、公三郎は静かに東陽楼を去っていきます。
その姿を見た千鳥は後を追いかけ、「おおきに」と最後の挨拶をするのでした。
「セツ、君があんなふうに怒鳴るとは思わなかったよ、かばってくれてありがとう」
その言葉に「ああ、うちはこの人についていけばいいんや」と心から思う早みどり。
しかし西海楼では少し騒ぎが起きていました。
女房であったセツ(早みどり)を売り飛ばした、セツの元夫が来ていたのです。
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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋 第49話 感想!
若様こと若水公三郎と正式に別れることになってしまった千鳥は、手切れの式では
懸命に強がっていました。
それが切なく哀れで、公三郎に苛立ちを感じます。
早みどり(セツ)が悪いわけではないのですが、彼女にも良い印象をもちません。
はたして、千鳥と若様はこのまま離れてしまうのでしょうか?
次回「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋」第50話は、3月29日(まんがグリム童話5月号
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