奇習愛1話ネタバレ!結婚出来ない男女を全裸で小屋に閉じ込めて… | 放課後マンガ

グランドジャンプめちゃで連載中の「奇習愛」についてネタバレをまとめました。

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奇習愛1話ネタバレ!

憂鬱そうな表情で携帯を見つめる成美に、米田さんもマッチングアプリやってんだ、と声を掛ける部長。

どきっとした成美は、慌てて覗かないでくれと言いますが、部長はごめんごめん、と笑いながら謝ります。

そういうのって既婚者も紛れてるから気を付けなよ、という部長のアドバイスに知っている、と答える成美。

他に出会いもないから仕方ないじゃないかと反論する成美は、彼氏がいないまま、ついに今年で30歳です。

本当はこんな人工的な出会いなんてしたくない、日常生活で接するうちに好きになるなら良いと言う成美。

好きになるためにわざわざ面接しにいくなんて気持ち悪い、と言い捨てます。

しかし、みんなそれを言わずに頑張ってるんだよ、とちょっと苛立ち気味に返す婚活組の同僚。

こういう所の人は私を好きで寄って来る訳ではない、自分の許容範囲内に私が入っていただけ。

そんなので選ばれても嬉しくない、ちゃんと私を知ったうえで私だからこそ選ばれたいと話す成美。

この意見には同僚も全面的に同意し、わかるよ、と嘆きます。

それを聞き、経理の中沢なら独身で、成美を気に入って居そうな上に日常生活の出会いじゃないかと薦める部長。

しかし中沢は、お世辞にも格好いい男とは言い難く、小太り気味の眼鏡をかけた地味な印象の男でした。

彼はちょっとそういう対象では…と言葉を濁す成美に、過去に好きになったのはどんな人だったのかと聞く部長。

クラスの人気者のイケメンばかりで、他の可愛い子も狙う相手だから自分には回ってこないと成美は答えます。

好きになれるレベルの男からは好かれなくて、好きになってくれるレベルの男は好きになれないのかと言う部長。

理想や視る目は一丁前で実力が追い付いてない、もっと理想を下げるか自分のレベルを上げる事。

そうしないと何も起きない、と部長の核心を突いた厳しい一言に複雑そうな表情を浮かべる成美。

未だに少女漫画のような完璧な男を求めていないつもりなのに、中沢と付き合う気にはどうしてもなれません。

結局人は当事者になった時の行動が本性、恋愛戦闘力は低いくせに妥協はできない。

だからといって一生恋愛経験すらないのは嫌だと、自分のままならなさに成美の心は疲弊していきます。

あれもダメ、これも嫌、気づけば自分で自分の人生を理想で八方ふさがりにしてしまう。

一体自分は何をやっているんだろう、と落ち込み、成美は東京から東北の実家に戻ります。

父の具合が悪いと言われて実家に戻ったものの、元気な様子の父を見て騙された!と言う成美。

中々帰って来なかった成美に寂しかったと母が言うと、成美は帰ってくるたび結婚しろ攻撃だもん、と返します。

もう無理に結婚しろなんて言わない、健康で居てくれたらそれで十分、と言う母の言葉が胸に刺さる成美。

諦められることも、成美にとっては触れてはいけない話題が増えるように感じていました。

このまま歳を食うごとに地雷だらけの腫れ物になっていくのだろうか、と。

しかし昔の人たちに現代人である自分達の苦悩なんか解らないだろうと考える成美。

父の世代は恋愛偏差値に関わらず、社会に強制的にお見合いをさせられて結婚させられていたのです。

それはある意味楽だっただろう、今は自由になった分実力社会で恋愛弱者には分が無い。

そう不満を溜めこみながら、食卓に着いているとお酒も飲んでいないのに目が回り始めました。

訳が分からないままその場に倒れた成美を静かに見つめ、ごめんねと謝る両親。

次に成美が目覚めると、見知らぬ男と自分が、全裸で小さな部屋に寝かされていました。

大声を上げた成美の声で男も目を覚まし、あなたは!?と困惑しますが、成美は近寄らないで!と叫びます。

犯されるくらいなら舌噛んで死ぬと叫ぶ成美に、しませんよ、俺だって何が何だかと慌てる男。

焦った成美は扉を開けようとしますが、閉じ込められている事に気付きます。

事件に巻き込まれたんだろうかと言う男に、実家で食事を食べていて記憶が無いと返す成美。

とにかく見ないで、触らないでという成美に、男は自分も被害者だから落ち着きましょうと宥めます。

何もない納屋のような密室で、外には出る術もなく、叫んでも応答はありません。

唯一、老朽化した天井に出来た穴から空が見えるだけの外との繋がりを綺麗に断たれた小部屋。

きっと犯罪組織に拉致され、これから臓器を売られるのだろう、家族も殺されてるかもしれないと思う成美。

男は家で寝ていただけなのに、もうすぐ殺されるのか、出られなければ結局飢え死にになる、と狼狽します。

初対面の不細工な男とともに、成美は号泣し、小さな部屋の中でパニックに陥りました。

何とか外に出ようと壁に体当たりを繰り返したため、気づくと全身に痛みがあり、泣きすぎて酸欠にもなって居ます。

喉が渇いているのに水もなく、食料もトイレも無いこの環境。

そのうち色々垂れ流してしまうだろう、身体より先にまず尊厳が殺される、これが死か、と成美は実感し始めます。

そんな中、俺が何したと言うんだ、こんな人生あんまりだ、と隣で泣きじゃくり始める男。

いじめられても必死で学校に行き、底辺労働でも真面目に税金を払った、一度も女と触れ合えもしない。

そう呟く男に、成美は泣きながら、自分も誰ともちゃんと付き合えなかった、と返します。

いつも自分の周りにあるのは理想ばかりで、気づけばその理想で勝手に身動きが取れなくなっていた。

そうするうちに自分なんてものは無くしてしまい、本当の自分の人生なんて生きてなかった。

そう吐露して涙を流した成美に、男は静かに振り返ります。

なあ、あんたも同じ事考えてない?俺たちこれから助けが来ない限り死ぬよね、と言う男。

餓死か熱中症か、拉致した奴らに殺されるか…どのみち死ぬなら少しでも人間で居られるうちに。

そう言って男は成美の肩に触れ、いいでしょ?あんたも死ぬ前に一回くらい、と呟きます。

30にもなって初体験も理想まみれだったな、私。

そう思いながら成美は生臭いと感じながらも、それすらどうでもいいと、男と抱き合い舌を絡めてキスをしました。

好きな人に好かれて付き合って、とか世間から後ろ指刺されないような順序で、とか。

ヤリ逃げされないように大事にされて、とか、そんな理想はゴミだと感じる成美。

ただただ目の前の男が初めての女の身体に喜ぶのを見つめながら、そのぬくもりにまだ自分達が人間だと実感します。

名前教えて、と言う男に成美、あなたは、と成美が聞き返すと、元春だと答える男。

名前いっぱい呼んで、と言われた成美は元春、と甘い声で呟きます。

死と言う圧倒的現実を前にしてしまえば、こんなに簡単にすべてが吹き飛ぶのだ。

そんな気持ちを抱きながら、初めての破瓜の痛みに声を上げる成美。

ごめんね成美、俺だけ気持ち良くて…でも女の身体がこんなに素晴らしいなんて、と言う元春。

成美の股からは血が流れていましたが、痛くてもいいから辞めないで元春、どうせもう死ぬのだから、と成美は答えます。

この後もっと苦しい思いをするのだから、ここに居てくれてありがとう、と告げる成美。

体中の血が沸騰するような、むき出しの生の実感と、ここに一人ではない事の感謝だけが、成美の中にありました。

次に目覚めると、着物を着せられ、知らない家の中で布団に寝かされていました。

先程までの事は夢かと思う成美の隣で元春も目を覚まし、あれ?俺の実家…?と呟きます。

夢じゃないと思った瞬間、起きた起きた、と成美の両親と元春の両親が現れ、なにがなんだか解らない二人。

その後、両親から二人はいつまでも結婚できない男女を裸で密室に閉じ込めセックスさせる風習だと説明を受けます。

村にある昔からの伝統で、近所の神社の離れにあるお堂に二人を閉じ込めた、と話し成美に謝罪する母。

しかし自分達も方法で結婚したが30年間夫婦円満だと父はフォローするかのように説明します。

その言葉に、米田さんとこもなんですね、うちもなんですよ、お互いオクテでして、と笑う元春の両親。

長男なのにこうでもしないと嫁が見つからないから仕方ないんだと笑い飛ばす二人の親たち。

それを見て、ありえない、戦前の日本じゃあるまいしと成美は感じます。

勝手に親の都合で見ず知らずの男に処女を捧げさせられ、セックスしたから結婚だなんて人権蹂躙も甚だしい。

動物実験のような行動を取られ、PTSDにもなりかねない、貞操侵害や脅迫罪にもなるのではないか。

様々な不満が心に沸く中、涙を流しながらわかりました、この人と結婚しますと言う成美。

人工的で、強制的でモテない不細工との不自然な出会い、そのすべてが自分の理想にかすりもしない。

だけどあの時、まぎれもなく自分の意志でセックスをして、人生で初めて理想をかなぐり捨てられた。

そう思った成美は、あんな生死ギリギリ状態での刺激的なセックスはきっともうこの人としか出来ない、と言います。

赤裸々な言葉に唖然とする両親を前に、意を決して僕も同じ気持ちです、ぜひお願いしますと返す元春。

こうして二人は結婚し、実家の近くに家を建て、三人の子供にも恵まれました。

特殊な環境下で初体験を終えた二人は、夜の営みも変わらず続け、つつましくも幸せな人生を送って居ます。

この極端なマッチングシステムは、かつて東北の寒村に数十年前まで実在していました。

現代ではありえない要素ばかりながらも、この奇習により成美のように腹が括れた人が居たのも事実です。

日頃どんな理想を掲げていても、命の危機にさらされてみれば人は皆生きているこの瞬間に感謝する。

そしてそれは、相手をえり好みなんてしている余裕も傲慢さも無い程どこまでも謙虚になれてしまうもの。

しかし今の成美は、現状の自分は単に妥協を知っただけ、実際の自分はその程度で、それを認めて地に足を付けただけ。

夢ばかり見せて来る今の情報社会の方がイカれていると、母となった今では思うのでした。

奇習愛1話感想

結婚出来ないだけでこんな目に遭うとは…。

実話だというコメントも見ましたが、どうなのでしょうかね?

怖ろしい風習です…!

奇習愛2話のネタバレはこちら!

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