グランドジャンプめちゃで連載中の「奇習愛」についてネタバレをまとめました。
【前回のあらすじ】
借金取りに追われ、とある村に流れ着いた高志。
そこは男がおらず、未亡人の女ばかりの村でした。
多少の労働のみで食事とセックスにありつけると喜んだ高志ですが…?
目次
奇習愛13話ネタバレ!
帰宅するなり荒れ果てた家を見て、思わず真尋、と女の名前を呼ぶ亮介。
真尋と呼ばれた女はソファに突っ伏し、私やっぱり堕ろしたい、母になどなる自信がない、とこちらを見ずに肩を震わせます。
ホルモンが乱れてナーバスになっているだけだ、と真尋を説得するものの、自分が亮介のような出来のいい子を育てられる訳がないと声を荒げる真尋。
代々国家公務員を輩出する家の生まれである亮介は、当然のように財閥の娘である真尋と政略結婚をしました。
しかし様々なプレッシャーからか、真尋は妊娠をきっかけにすっかりヒステリーになってしまったのです。
不安が落ち着くまで真尋を実家に帰す、と義母を呼び真尋を託す亮介。
義母の知り合いのいない県に越してきてストレスがたまっていたのだろうと、快くその申し出を了承します。
亮介自身、ずっと世間に敷かれたレールの上で生きる事に、真尋だけでなく自分も息苦しく感じていました。
夜をバーで過ごす亮介に、背後から亮ちゃん?と声を掛ける女に、亮介も由佳?と驚いて返事をします。
久しぶりに再会した、元恋人同士は互いの近況を肴に酒を酌み交わします。
由佳は夫と喧嘩をしており、皮肉にも亮介同様に実家に戻って別居中でした。
昔から周りの期待に応えて何でもこなしちゃう、結婚すら世間様の為にバシっと割り切ってさ、と亮介を褒める由佳。
亮介は由佳だけは別で、自分が唯一自分の意志で選んだ女だったと返します。
やっぱり別れなきゃよかったのかな、あたしたち、と亮介を見つめ、さりげなく手に触れる由佳。
ダメだと解っていても、一時的にでも心を開放できる場所が欲しかった亮介はその夜、由佳と一線を越えました。
また会える?という由佳の問いにも勿論、と答え、別れた二人。
ある日亮介は七瀬と言う見知らぬ女に声を掛けられ、由佳とホテルでの密会写真を見せられます。
この方、奥様ではない方ですよね、と言われ狼狽する亮介。
思わず写真を奪い取ろうとしますが、七瀬は大声を出すと言って牽制しました。
妻が探偵を雇ったのか、と聞く亮介に、不倫している人を見つけて口止め料を貰う仕事をしていると返す七瀬。
七瀬は夫婦との関係は何もなく、ただ亮介の事を待ちで時々見かけるようになってから目を付けていました。
結婚指輪をしているから既婚者だが、浮気顔をしていると長年の目利きで見抜いたのだと話します。
しばらく尾行もしたから住まいや仕事、家族の情報まで知っている、と言う七瀬に青ざめる亮介。
世間や妻にばらされたくないなら、自分に50万を支払えと七瀬は亮介を強請ります。
恐喝だ、と言う亮介に怯むことなく、分割でもいい、それとも妻にバレてもいいと通報するか、と聞く七瀬。
弁護士に相談しようと思いつつ、亮介はコンビニで金を下ろし、一部の金を七瀬に支払いました。
いざ相談してみると、不倫Gメンに捕まったのなら違反行為を認めて罰金を払うしかないと言う弁護士。
この地域には不倫を取り締まる行政の認めた職業があり、それが不倫Gメンだと弁護士は話します。
50万で済んだなら良かった方、妊娠中のW不倫なんて奥様や相手の旦那に訴えられたらこんなもんじゃ済まない。
これに懲りてもう悪さはしない事だ、と亮介には取り付く島もありません。
納得がいかない亮介の元に、真尋から大分落ち着いてきたからそろそろ戻る、という連絡が入ります。
その言葉通り、自宅に戻って来た真尋は亮介に優しく笑いかけ、ばらされていないのだ、と安堵する亮介。
それどころか真尋はヒステリーもすっかり収まり、元の優しい妻として帰ってきました。
作った料理を褒めると、良かった、とほっとしてみせる真尋。
亮介さんだって新しい職場で疲れているのに私は甘えてばかりだった、いつもありがとう。
そう言われ、不倫という大罪を犯した亮介の胸が痛みます。
しかし由佳からは、今度会えないか、この間言っていた旅行の打ち合わせもしよう、というメッセージが。
改めてこんな事は駄目だ、と思う亮介。
七瀬も行政も確かにおかしいが、どんな立場で自分がそんなことを言えるだろう。
こんな汚れた手で被害者ぶる資格はない、と決意した亮介はこれで会うのは最後にしようと由佳に告げます。
子供が生まれる事を理由に、自分には守るべきものが多すぎるから、手切れ金なら払うと言う亮介。
その言葉に由佳は別居してるって言ったじゃん、と呟きます。
妻が妊娠で不安定になり里帰りをしていた、と亮介は説明しますが、由佳の苛立ちは収まりません。
何故なら由佳は、離婚する覚悟を固めていました。
絶対別れない、と道の往来で泣きながら叫ぶ由佳。
あたしはクソ旦那とまた地獄の生活で、亮ちゃんは何事も無かったように幸せな家庭を築ってわけ!?
そう罵って来る由佳に、亮介は大声を控えさせようとしますが、由佳は止まりませんでした。
わかったごめん、別れないから落ち着いて、と亮介が必死に宥めると、その場に泣き崩れる由佳。
あたしには亮ちゃんしかいないの、と言われた亮介は一人車の中で泣き出します。
あの様子では由佳と別れても別れなくても、いずれバレる方向にしかないのかもしれない。
二家族を巻き込んだ大騒動、苦労して築き上げたエリートキャリアも全て失う可能性だってある。
何でこんなことになったのか、と嗚咽する亮介の車の窓を叩いたのは、金の督促に来た七瀬でした。
残り20万ですね、と預かった金を数える七瀬に、なぜこんな危ない仕事をしているのかと問う亮介。
七瀬は少し黙り、自分も不倫がGメンに見つかって支払いの最中なのだと告げました。
挙句の果て、夫にスマホを見られて不倫がバレてしまい、離婚に至ってしまった。
だから、自分も他人の不倫を罰して禊をしているようなところがあるのだと話す七瀬。
業なのだろうかと思いつつ、その後不倫相手とどうなったのかと尋ねる亮介。
七瀬は結婚はもう向いてないと解ったから籍は入れないが、交際は続いていると言います。
だけど恋人が別の女性と結婚しても、自分との不倫は継続してもらいたい。
そうして恋人が別のGメンに見つかって罰金を取られればいいと思っているのだと冷たい瞳で話す七瀬。
元凶は恋人、自分の人生に現れなければ自分は不倫なんてしなかった、と言う七瀬の言葉に亮介は愕然とします。
驚くほど、反省を感じさせない七瀬。
自分の悪事が見つかったから別の悪事を暴き立てる事でチャラにしたいだけなのだと、亮介は思います。
常に道行く人間の疚しげな表情や挙動を観察して、悪さをしないか待ちわびているのだろうか。
正当性を盾に、世の中の汚い炎を見つける度に、得点稼ぎのように喜ぶのだろうか、と。
そう考えると、七瀬がそんな事を繰り返す度、自分の罪が軽くなっていく気でいるような女性に見えます。
そして亮介は、どの道元カノからばらされてしまうなら、自分から妻に全てを話すと決めました。
七瀬のような人間になるくらいなら、離婚も慰謝料も、養育費も元カノの恨みも、社会的制裁も受け入れる、と。
これ以上自分の魂を穢すのは嫌だ、何年かかっても自分はきちんと罪を償って真人間に戻りたい。
そう宣言する亮介を冷たく見つめていた七瀬。
その後ろから、亮介さん?と買い物帰りの真尋が二人を見つめます。
あら真尋さん、お買い物?と聞く七瀬を見て、何故七瀬が真尋を知っているのか困惑する亮介。
なんで夫と一緒にいるの、と七瀬に聞く真尋を見て、真尋も七瀬を知っている事に亮介は驚きを隠せません。
バラしたの!?ちゃんと支払ったのに、と七瀬に青ざめた顔で掴みかかる真尋を見て、亮介は困惑します。
七瀬は何もしてない、落とし物をしていたから拾って追いかけただけ、この方はご主人なのか、と返します。
震えながら、この人私の夫なの、と七瀬の言葉を肯定し、亮介に友達だと言って七瀬を紹介する真尋。
亮介もまた、一つの可能性に気付きながら、そ知らぬふりをしてそうなんだ、と挨拶をしました。
去っていく七瀬を見送り、真尋が運転してきた車の運転席に乗り込む亮介。
車の中は沈黙しきっていて、何か話題を考えようとしますが頭が混乱していて何も浮かびません。
自分の不倫がばれたのか、だけど七瀬を知っていると言う事は真尋も浮気を七瀬に見つかったとしか思えない。
悩む中、最初に口火を切ったのは真尋の方でした。
亮介さん知ってる?この土地では不倫してる人を見つけて口止め料貰う仕事があるんだって、と。
自分も子供の手が離れたらその仕事やろうかな、と空元気気味に言う真尋。
お腹の子供は誰の子なのか、自分も謝らなくてはいけない、ストレスはGメン由来か。
そんな事が亮介の脳裏に駆け巡りますが、凄いなそれ、俺もやろうかな、と返します。
これこそが、自分達の行った事への罰。
自分や相手の罪に苛まれ、それを誤魔化すために偽善の茶番を一生重ね続け、元々の人間らしい魂など忘れていく。
もう自分達は八方ふさがりで、どこにも行けないのだと、亮介は深く悟ったのでした。
奇習愛13話感想
うーん…何か亮介が自分の事ばかりで嫌なのは私だけでしょうか(笑)
どんでん返しをしてほしいとも思ってしまいますね…。
奇習愛14話のネタバレはこちら!