2022年4月4日発売の週刊少年ジャンプ18号掲載の「逃げ上手の若君」のネタバレについてまとめました。
【前回のあらすじ】
楠木正成の屋敷を訪れた時行は、帰り際に偶然尊氏が後日楠木邸での宴席に参加することを知りました。
暗殺の絶好のチャンスだと考えた時行たちは、泰家の帝暗殺計画を亜也子と雫に任せ、残りのメンバーは尊氏暗殺計画を決行します。
そして偽の楠木に化けた玄蕃が尊氏を郎党と引き離して1人にさせたところで、時行と吹雪と弧次郎が3方向から尊氏に奇襲をかけるのでした。
目次
逃げ上手の若君57話ネタバレ
時行は馬上の尊氏に向かって弓矢を放ち、弧次郎と吹雪は尊氏の背後から、刀で襲い掛かりました。
馬上で三方からの奇襲は躱せないので、殺せたと確信する時行たち。
ところが、尊氏は馬に乗ったまま弓矢を口と鼻の間でキャッチしつつ、弧次郎と吹雪の刀を素手でピタッと止めて見せました。
尊氏に小指と手のひらで刀を捕まえられた弧次郎は、体が刀にぶらんとぶら下がってしまいます。
子供の闇討ちで死んでしまっては、千の兵で襲ってくれた親王殿下に申し訳が立たないとつぶやく尊氏。
それでも吹雪はもう一本の刀で襲い掛かりますが、その瞬間、尊氏は馬の上から消えてしまいました。
周囲で見ていた時行たちも、尊氏がどこに消えたか分からず驚きます。
すると尊氏は突然屋根の上にいる時行の後ろに現れ、「君が大将かな」と言いながら、時行の顔を隠す頭巾を剥ぎ取りました。
顔を見られてしまったと慌てる時行ですが、尊氏は時行の正体に気づいておらず、京周辺で滅んだ武士の子だろうと思っている様子。
そして尊氏は楽しいこともたくさんある、一時恨みを忘れて世の中を知るがいいと時行を励ましました。
そんな彼に時行は思わず、この顔を憶えてないのか?と問いかけます。
すると尊氏は、会ったことがあるのか?と眉をひそめ、薄い関係の者の顔をすぐに忘れてしまうんだと謝ります。
先々のことだけ考えておきたいので、過ぎた過去を憶えておくのは郎党たちに任せているのだという尊氏。
しかし時行は尊氏の声も顔も感触も全て憶えていました。
それなのに彼が自分を忘れていたことに憤る時行。
そして時行は尊氏を睨みながら、なぜ鎌倉を滅ぼす必要があったのかと問いかけました。
すると尊氏は、自分にもよく分からない、結果的に滅んでいたとしか言いようがないと答えます。
そんな彼の言葉に驚く時行。
実は鎌倉幕府が滅亡した直接的な原因は「よくわからない」というのが現在の通説らしく、綻びはあれど基本的には安定しており、全国の武士が一斉に牙をむくほどの明確な理由は見当たらないようです。
すると尊氏は時行に、自分の寵童として奉公するなら面倒を見てやると言い出します。
自分の下で裕福に暮らせば、死んだ家族も喜ぶだろうという尊氏。
中世では武士が少年を侍らせる風習はありましたが、当然ながら元・主君の子に対して、その勧誘は最上級の侮辱です。
そのため、時行は激怒しかけますが、尊氏は時行の言葉を遮り「やはりすまない。この尊氏を殺しに来たということは・・・君を殺さねばならないのだな」とつぶやきました。
その瞬間、時行は尊氏の体から得体の知れない化け物が飛び出したように見えて、あまりの恐怖で後ずさりします。
吹雪は慌てて時行の元へ助けに向かいながら、ここまでの怪物とは思わなかったと感じます。
尊氏は無自覚の極悪で、無邪気に生きているだけで人を狂わせ、死なせる男なのです。
そして時行を救おうと尊氏に向かう吹雪ですが、光輝く得体の知れない化け物が彼の目の前に現れました。
吹雪は驚いて一瞬動きが止まります。
すると時行は慌てて吹雪に抱き着いて一緒に屋根の上から飛び降り、尊氏の刀を躱しました。
そして一同は急いで馬で逃げ出します。
しかし時行が恐る恐る後ろを向くと、尊氏が馬で追いかけてきていました。
尊氏の馬は異常に速く、今にも追いつかれそうです。
するとその時、楠木正成が馬に乗って、尊氏の元へとやってきました。
楠木は尊氏に、どこへ行くのか、せっかくの料理が冷めてしまうと明るく喋りかけるのでした。
逃げ上手の若君57話感想
やはり尊氏は底知れない強さですね。
時行たちでは全く相手になりませんでした。
そして現れた楠木は時行たちを救ってくれるのでしょうか?
次回の逃げ上手の若君58話が掲載される週刊少年ジャンプ19号は4月11日に発売されます。