2022年4月25日発売の週刊少年ジャンプ21・22合併号掲載の「逃げ上手の若君」のネタバレについてまとめました。
【前回のあらすじ】
帝暗殺計画と尊氏暗殺計画は失敗に終わったものの、頼重の思惑通り京は大混乱に陥りました。
そして時行たちは北へ遠回りして、味方を増やしつつ、鎌倉を攻めることにしました。
ただし鎌倉を目指す前に必ず信濃の小笠原貞宗を叩く必要があります。
そこで頼重は時行に、貞宗の鬼札となる瘴奸を討ち取るよう命じるのでした。
目次
逃げ上手の若君60話ネタバレ
誰にもバレない山奥の地で訓練をするのは、北条の遺臣で結成された「鎌倉党」です。
彼らは時行の直属の兵となる者たちです。
北条残党軍「鎌倉党」党首の三浦八郎は時行に、北条に最後まで忠義を尽くした自分たちにとって、この2年間は地獄だったと辛そうに語り始めます。
裏切り者たちに罪人として処刑され、主君を捨てた一族からは追放されたようですが、それでも主君の弔いの戦のために、信じた忠節を曲げなかったようです。
それを聞いた時行はありがたいと感じ、少し涙ぐみます。
さらに三浦は時行に、頼重は自分たちを誰の軍に入れて戦わせるつもりかと尋ねました。
海野、祢津、望月の3人共命を預けるにふさわしい武将だとワクワクしている様子の三浦。
すると時行は言いづらそうに、自分が指揮をすると告げました。
そんな彼の言葉に、鎌倉党の一同はとても失望してしまいました。
実は時行は正体をギリギリまで機密にしておくよう頼重に言われていました。
名前に頼って従わせるようでは、真の信頼は得られないという頼重。
信濃の英雄・木曽義仲が挙兵した時も初陣で勝つことによって、信濃の兵の心をつかんだらしく、時行も瘴奸を倒すことで鎌倉党からの揺ぎ無い忠誠を勝ち取るのだと頼重は告げました。
そのため時行は担ぐに相応しい大将になってやると決意し、剣の訓練を行いました。
そして吹雪に教わって、ある技を習得します。
以前習得した「鬼心仏刀」は一度見せたら二度は通じません。
瘴奸は用心深く、防御も完璧で、一流の武者でも刀で倒すのは至難です。
そんな難敵の喉元を貫くための新技が「ニ牙白刃」でした。
瘴奸自身への対策は完了し、後は彼が率いる軍を破る策が必要です。
そこで信濃を熟知する雫の戦略で余所者の瘴奸軍を仕留めることになりました。
ただし、彼女の策は敵軍の脅威を完全に除くには三百騎は必要らしく、鎌倉党百騎では破壊力が足りないとのこと。
そのため時行は兵力不足を補う策を考え始めます。
楠木ならどうするだろうと思い、彼の記録書を見てみましたが、字が汚すぎて全く読めず、明らかに関係ないことも書かれていました。
一晩かけて辛うじて読めた序文によれば、楠木にとって軍略とは自分が生きた経験の中にしかないものなので、人生の中で誰と出会い、何を見て何を感じたか、それらを逐一忘れぬようにしておくと思わぬ時に思わぬ記憶が敵を破る道具になるとのこと。
その言葉に従い、時行は信濃で過ごした濃密な二年間の記憶を思い出し、瘴奸を破る手掛かりを探します。
そして頼継と鬼ごっこをしたときのことを思い出した時行は援軍を見つけ、瘴奸に勝てると確信しました。
一方、瘴奸の軍は戦に備えて鍛錬を行っていました。
すると彼らが気分転換に久々に強盗しようと言い出します。
しかし瘴奸は今賊に戻ったが最後、もう永久に武士としては死ねないと彼らを引き止めました。
どうやら瘴奸はここ最近真面目になった様子。
そんな中、領主である瘴奸の元に一人の少女がやってきて、瓜漬けを差し出しました。
瘴奸はその瓜漬けを受け取り、優しい笑顔でお礼を言います。
少女によると、領民たちは瘴奸のことを仕事もできて領民想いだと言っているようです。
すると少女は瘴奸に、どうして戦をするのか、地頭様に死んでほしくないと心配そうに言いました。
その瞬間、瘴奸は血だらけの幼い子供たちが「死ね」と言いながら、縋りついて来る幻を見て嘔吐してしまいます。
瘴奸は闇にいれば迷い苦しみ、光が差せば過去の罪が照らし出され、結局どこへ行こうがこの世は地獄だと感じました。
そして瘴奸は少女に、自分は仏様に心を洗われ、今の大殿に命を救われたので、大殿へのご恩を返すために仏様を殺さなきゃならないのだと話します。
少女は必ず生きて帰ってきてと要求し、瘴奸はもちろんだと返すのでした。
逃げ上手の若君60話感想
時行は新たな技を習得したようですね。
どんな策で瘴奸と戦うのか、楽しみです!
次回の逃げ上手の若君61話が掲載される週刊少年ジャンプ23号は5月9日に発売されます。