こんにちは。2019年6月5日発売の週刊少年サンデーより、十勝ひとりぼっち農園 ~おいしいカレーができるまで~【第73話】を読みましたのでご紹介します。
72話では、北海道胆振東部地震による停電で混乱する園長。ようやく落ち着きを取り戻し、水の確保、スマホの充電に成功します。
ただそのスマホ充電場所に集まった人々の「生の情報交換」を耳にして、緊急時は普段どれだけ人間関係を大事にしているかをあぶり出す鏡だと理解し、その辺をおざなりにしていた自分に愕然とするのでした。
目次
十勝ひとりぼっち農園【73話】最新話ネタバレあらすじ
停電2日目。初日に果たせなかった食料品買い出しのリベンジです。
園長がいつも通うスーパーに行ってみると、感心したのは、(なるほど・・・!)停電中のことで、解放されているのは日の光がはいる一角のみ。
また商品価格は、100円,200円、300円の3種類のみとするスーパーの緊急体制。
食料を求め、大勢の人が並ぶ行列を、会計作業のシンプル化でどんどんさばいているのでした。
食料品を手に入れた園長、車での帰路でも気がつきます。
信号がともっていない交差点で、一台ずつの交互通行がルールのように自然に生まれていたのです。感心しきりの園長でした。
帰宅後。
携帯も充電済み。食糧も確保。そこで、「そろそろ地震で中断してたネーム完成しなきゃヤバいよな!」
カッと目を見開き、漫画家としての職業意識を見せたのも束の間。(でも、全然やる気でなーい!!)机に突っ伏す園長。
実はこのころには、当日中に電気が復旧すると言う情報も出ていたので、(なんか安心して気が抜けたなー)園長はそんなふうに感じていたのです。
とはいえ、電気が復旧すれば、(担当から連絡来るよなー・・・)そんな事も心配な園長。気を取り直し、「気晴らしに誘える相手もいない、人間関係の希薄さがプラスだな!!」と、先週悔いたことを原動力に買えて原稿に望みます。
ところが、「あれ!? かずさんからのLINEだ!」突然なったスマホに、農業指導のかずさんから連絡が。
停電で何もできないなら、遊びに来いとの温かいお誘いでした。
(休憩!あくまで仕事の休憩!!)
自分に言い訳してかずさんの家へ乗り付ける園長。道中の信号は復活したようです。
「おじゃましまーす!」いらっしゃいと気持ちよく迎えてくれたかずさんの家も、やはり停電中。
ただ、農家として最低限必要な部分は発電機で何とかなっているといいます。「まあのんびり飲んでいってよ」かずさんが取り出したのは生ビール。
今日は車だから、とか、仕事しないととか、飲んでたら編集に怒られるとか、いろいろと並べたてて遠慮する園長でしたが、
「でも今回の停電で、普段の人間関係の大切さを学んだんですよね!!!」
そんな言い訳をするや、かずさんからビールをひったくるように手を伸ばします。結局へべれけになるまで飲んだ園長。
今日は泊まりです。(ああ、こんな時だけどすごく楽しいな・・・)翌日。深夜一時。地震から45時間ぶりにかずさんの家に電気が復旧しました。
十勝ひとりぼっち農園【73話】を読んだ感想
緊急時って、落ち着いているようで普段やってることができなくなりますよね。なにか心がそわそわと落ち着かなくて。
その辺の言い訳を作中ではしていませんでしたが、きっと園長も、地震とその後の食糧確保などの気苦労で漫画描くどころではなかったのでしょう。
先週の「人間関係」のくだりを見ても、大人の男といえど、単身で周囲との関係も気迫に生活している身に、きっと孤独感が強くのしかかっていたはず。
そんな所に舞い込んだかずさんの誘いは、さぞかし嬉しく、また心強かったでしょうね。ビールもさぞかし美味しかったことでしょう。良かったね園長。人は一人じゃないよ。
十勝ひとりぼっち農園【74話】を考察
緊急事態なのでしょうがないと言えばしょうがないのですが、ここ数週間、まったく作物の話が出てきません。
思い出してみれば、地震の直前は、病気やら台風やらで、じゃがいもを始めカレーに必要な食材が次々ダメになっているところで終わっています。
次回はきっと、この地震によって作物がどのようになったかの報告がある回だと思います。仮に地震でのダメージは無かったとしても、既にカレー具材としては余りにお寒い状況になっている園長の農園。
ここからどのように解決策を打っていくのか。そろそろ来るべき「収穫祭」に向けて、明るいニュースがある回が読みたいところです。