めちゃコミックオリジナルレーベル、コミックBEANの「国民ボタン」3話についてネタバレをまとめました。
【前回のあらすじ】
警察に行ってみるも、同僚と同じく呆れた様子で取り合ってもらえなかった佐藤。
どうしようかと悩んだ挙句、SNSに投稿して呼びかけてみることにしました。
しかし結果は残念ながら空振りでした。
そんな佐藤の目の前で突然死亡してしまったコンビニの店員。
どうやら彼はA国出身者で、この日彼の他にもA国出身者は全員死亡、そしてA国国内でも全滅していることが発覚しました。
このボタンはやはり本物なのかも…と思っていた佐藤の元に訪れたのは内閣官房の梅鉢。
彼女の話によると、ボタンが反応するのは選ばれた佐藤のみ。
そして佐藤が知っている情報の他にも、箱に関するルールが存在していることが明らかになりました。
目次
国民ボタン3話のネタバレ!
同行を願われともに車で移動していた佐藤と梅鉢。
3時間くらいは走行し、降っていた雨も止んでいました。
なにやら不気味な雰囲気の施設に、本当にこんな所が国の所有しているものなのかと佐藤は訝しみます。
35と漢数字で書かれた部屋に通され、しばらくの間はここで生活して下さいと梅鉢は佐藤に言います。
窓もない部屋を見回し、まるで刑務所のようだと思う佐藤。
そんな佐藤の様子を知ってか知らずか、梅鉢がおもむろにテレビのスイッチを入れます。
そこに映し出されたのは、内閣総理大臣による緊急記者会見でした。
全世界を騒がせている謎のボタンが日本でも発見され、すでに所持者を保護している、といった内容でした。
自分のことだと驚く佐藤。
記者会見の中では、ネットで拡散されている人物で間違いがないのか、また犯人なのではないかとまで言われいます。
どうやら佐藤がSNSにボタンのついた箱を載せたことにより、ネット上では既に有名になっていたようです。
氏名・年齢・住所はもちろん、家族構成に至るまでネット上に晒されていました。
勝手な憶測で佐藤を揶揄するネット上には、佐藤の母親の動画も載っていました。
我々よりも先にマスコミが嗅ぎつけてしまって…と梅鉢は佐藤に謝罪します。
そして現状家族全員を国が用意した隔離施設で保護している旨も伝えました。
しかし佐藤の弟が、弟だと判明してしまい、追いかけられて怪我をしてしまったようです。
家族と話がしたいと懇願する佐藤ですが、今日はもう夜も遅いため…と梅鉢に断れます。
後日会う機会を必ず設けるので本日はおやすみください、と梅鉢に促された佐藤。
しかし佐藤の胸中は、自分のせいで家族が巻き込まれてしまった、と穏やかではありませんでした。
謎のボタンがついた箱は、死のボタンと命名され、瞬く間に全国に広がり様々な憶測を呼びました。
どこかの国や組織によるテロの可能性という現実的なものから、悪魔による人間の選別といったSFちっくなものまで。
死のボタンと命名された箱でしたが、色々な憶測により、いつしか国民ボタンと呼ばれるようになりました。
そして国会議事堂の前には、政府の対応に不満を持った人々が溢れかえりました。
国民ボタンのどちらを押すかは国民全員で決めるべきだと主張するために集まった人々でした。
そんな世間の様子を目の当たりにした政府は、世論は勝手ばかりだな、と笑います。
もし国民全員で決めるという主張に従い国民投票をするにしても、実施には最低でも60日はかかるからです。
猶予は1ヶ月しかないため、そんなことをしていたらとっくに死んでいると、世間の知識のなさを嘲ります。
しかしそんな中でも、総理大臣である大三國は冷静でした。
自分たちも死ぬかもしれないのだぞ、と笑った連中を諫め、他国の状況を確認します。
既に国連加盟国とは連携を取り協定を結ぶに至っているが、話の真偽は不明だとのことでした。
その報告を受けた大三國は、ギリギリまでボタンは押さず各国の動向を見るという方針を固めます。
幸いにも日本のボタンの選択期限は、先進国の中では一番最後でした。
1ヶ月後に生き残っていれば世界の勢力図は一変しているだろう、と政治家ならではの損得勘定も含まれいました。
そしてあれだけ国民を馬鹿にしていた政治家の批判をよそに、国民投票は実施されることとなりました。
高校生やサラリーマンなど、世間は国民投票の話題で持ちきりになります。
逆に今度は、税金の無駄遣いだと一部ではデモ隊や投票妨害がありましたが、国民投票の発表から2週間後に実施され無事終了します。
しかし率が7割を超えていた事もあり、開票作業には丸2日を要しました。
そしてやっと出た投票結果は驚くべきものでした。
なんと黒と白のボタン合計が、全く同じ数だったのです。
同数になるとは予想できず…と焦りの見える顔で佐藤に伝える梅鉢。
もう一度国民投票を行う時間はない、と言います。
とどのつまり、佐藤がどちらのボタンを押すのか決めなくてはならないのです。
また全国民の命が肩にのしかかり、絶望する中、耳の奥で悪魔が指を鳴らす音が聞こえたような気がした佐藤。
その重圧と恐怖にその場で吐いてしまいました。
ボタンを選択する期限まであと5日。
自分たちはどうなるのかと電車で話していた高校生の目の前で、突然苦しみだし死んでしまった人がいました。
そこへ駆けつけた女性が、彼は悪魔に選ばれたのよ!悪魔教万歳!と叫びます。
どうやらボタンの存在が明るみになってからできた新興宗教の悪魔教を崇拝している女性でした。
また渋谷のスクランブル交差点では信じられないほどの人が溢れかえっていました。
ボタンの選択期日はあと2日に迫っており、2日後死ぬかもしれないなら好き勝手やってやる、と思った人々でした。
機動隊が止めに入るものの、火炎瓶が投げられ、人が燃えてしまいます。
そんな人間たちの様子をビルの上から眺めていたのは、かの悪魔でした。
国民ボタン3話の感想!
まるでジェットコースターに乗っているかのようなスピードで進んでいく物語に夢中になってしまいます。
国民の考え、政治家の思想、様々な思いが絡み合います。
7割もの国民が投票したにもかかわらず、同数票になる確率ってどのくらいなんでしょうか…。
結局全人類の命を背負い、選択を迫られてしまった佐藤はどんな決断を下すのか。
まだ3話だとは思えないほどの佳境。
今後も目が離せません!
国民ボタン4話のネタバレはこちら