めちゃコミックオリジナルレーベル、コミックBEANの「国民ボタン」5話についてネタバレをまとめました。
【前回のあらすじ】
ボタンの選択日まであと1日となった日。
遂に佐藤は願っていた家族との再会を果たします。
11歳も離れている弟の裕次は相変わらずの不愛想な態度でした。
しかし、兄がボタンの選択を外すわけがない、という発言をします。
この裕次の言葉に勇気をもらい、逃げ出したい気持ちを抑えられた佐藤。
翌日のボタン選択日当日。
いくら裕次の言葉に感銘を受けたとしても、やはり全国民の命がかかった選択は相当なプレッシャーでした。
一度は逃げ出そうとしてしまいます。
しかし会場にいた国民たちからの非難の声に混じって聞こえたのは、またしても弟の裕次の声。
そして会場の声も、非難だけではなく、佐藤を応援する声もあることに気が付きました。
そしてそんな声に押されて佐藤はボタンを選択し、押したのでした。
目次
国民ボタン5話のネタバレ!
遂にボタンを押した佐藤。
会場は静寂に包まれ、冷や汗をかく人々がいました。
少しすると会場にいた国民が、生きてる…よね?と確認をします
国民が持っていた携帯電話でインターネット検索すると、SNSはボタンを押した後の各々の感想で溢れていました。
そして国民たちは悟ります。
佐藤はハズレを押さなかった。自分たちは助かったのだ、と。
次の瞬間、すさまじい歓声が沸き上がりました。
座り込む佐藤の元へは、弟の裕次が心配して一番に駆け付けました。
そして佐藤は、お前のお陰で悪魔にならずに済んだ、とお礼を述べます。
そこへ梅鉢もやってきて、会場の様子を見るよう促します。
少し前の佐藤への非難や罵倒はすっかりと消え、賞賛の嵐でした。
警備をしていたであろう屈強な男たちが集まってきて、佐藤を胴上げします。
そこから三日三晩、日本ではお祭り騒ぎが続きました。
佐藤がやっと家に帰り着いたのは、ボタンを押してから5日後のことでした。
疲れた、とベッドに腰を下ろし、テレビをつける佐藤。
テレビでは国民ボタンについてのニュースが流れており、佐藤に国民栄誉賞を贈ることを検討しているといった内容でした。
すでにその話は本人も聞かされており、いらないって言ったのに…とぼそっと呟きます。
すると呼び鈴がなりました。
誰だろうと佐藤が訝しんでいる間に、呼び鈴は鳴らされ続けます。
佐藤がドアを開けると、そこにいたのは箱を渡してきたあの悪魔でした。
相変わらず丁寧な口調で、国民栄誉賞おめでとうございます、と佐藤に言います。
まだ貰ってません、と言い、やはり来ると思ってましたと本音を告げる佐藤。
また悪魔と机を挟んで向かい合わせになって床へ座ります。
今生きているからまだいいけど、僕はあなたたち悪魔を許せない、と佐藤は正直に言いました。
そうでしょうね、と頷く悪魔に、佐藤が続けます。
唯一感謝することがある、と。
この1ヶ月、生と死について否応なく世界中の人間が考えさせられました。
そんな中で、実際に生きるか死ぬかで追いつめられると、その人間の本質が見えてきます。
人間の汚い部分が露わになった瞬間を、その眼で見た佐藤。
それはまるで悪魔のように、佐藤には見えました。
そして自分自身も危うくその闇に引きずりこまれ、悪魔のようになってしまいそうでした。
しかしギリギリで踏み止まれたのは人間だから、と佐藤は人間であることを悪魔に強調しました。
人間は脆くも強い、闇に落ちそうになっても踏み止まる強さがある、簡単に悪魔にはならない、佐藤は意思の強い目で悪魔を見据えます。
そして佐藤と同じように悪魔にならずに済んだ人々からの声がSNS上で今もなお届いている状況を見せ、思惑通りにならず残念でしたね、と悪魔に言います。
すると悪魔は何も言わずに指を鳴らしました。
佐藤の意思の強さを破壊するには十分な、あの箱の再登場でした。
そして悪魔は、誰がこれで終わりだと言いました?と笑顔で言います。
何が起きたか分からず呆けている佐藤の耳に、緊急速報のアラートが聞こえました。
付けていたテレビから臨時ニュースが流れてきます。
その内容は、政府が厳重に保管していた国民ボタンが、急に消失したというものでした。
それも、いくつかの国でも同様の出来事が起きている様子でした。
そして今度は携帯が忙しなく鳴り出します。
それは困惑する人々の書き込みでした。
悪魔は嬉しそうに、人間お得意の掌返しが始まりましたね、と言いました。
そう簡単に人間は変わりません、そしてそれは全人類がいなくなるまで…と付け加えて。
そしてボタン選択の2回戦目が、強制的に始まりました。
国民ボタン5話の感想!
助かったー!わー!え、でも話はまだ続いている…この先どうなるのだろう…
と思いながら読み進めていたら、まさかの2回戦に突入…。
しかもまた佐藤が選択するの!?
と、この5話で上がったり下がったり脳内がすごいことになりました…。
もう、お願いだから、佐藤はこの重圧から解放してあげて…と願わずにいられません。
国民ボタン6話のネタバレはこちら