こんにちは。2019年5月25日発売のアフタヌーンより、「フラジャイル」第61話を読みましたのでご紹介します。
第60話では、遺伝子変異性の癌と診断された患者、作山紀子に対するオプジーボの投与が始まりました。しかし、腫瘍の縮小はほとんど認められず。紀子にオプジーボは効きませんでした。さらに紀子の家族の遺伝子検査の結果、18人中8人が遺伝子変異を受け継いでいることが判明しました。
目次
フラジャイル【漫画61話】最新話ネタバレあらすじ
(何か・・・できることはないのか)
どこにいるときも、何をしている時も、稲垣は紀子のことを考えていました。
稲垣は話について行けなくても、円のところに勉強に行きます。参加させてもらった会議で、新薬を開発していることに気が付いた稲垣は、紀子に使えないかと淡い期待を持ちますが、その薬が出来るまであと10年はかかります。
リンチ症候群の紀子には間に合いません。無力さを実感する稲垣に追い打ちをかけるように作山一家から、遺伝子検査の結果を聞きたくないとの連絡が入ります。
作山一家はオプジーボが紀子に効かなかった事を知りました。すると長男は、治せないなら結果を知る意味はない、遺伝してないと思って生きた方がいいとの結論を出したのです。
娘、郁への遺伝の可能性がある以上、結果を知るべきと言う母と父の間で起こる言い争いは、定休日のため紀子にも郁にも聞かれています。
学校に行った郁は考えます。
検査結果を聞く聞かない、以前に遺伝している可能性は2分の1.がん確率は25年後の40代には上がってしまいます。
考えれば考えるほど、郁は期待を持てなくなり、未来が嫌いになってしまいそう・・・。
小さい頃から紀子のことが大好きな郁は涙を流しながら、(おばあちゃんを 助けて)と祈ります。
癌に関する本をたくさん集め、ネットでも遺伝子の癌について調べる郁。癌が治るという言葉を信じ、本に載っている病院に連絡をします。
その病院の予約が取れ、すぐに紀子のもとへ走ります。病院にいる紀子のもとへ行く時に、郁は院内の書店に立ち寄り、今自分が持っている本があるかを捜します。
病院にあればきっと本の内容は本物だと考える郁ですが、本は見つかりませんでした。店員に聞くも、店員は複雑な表情を浮かべます。
そこにたまたま岸がやってきました。
「これはインチキ医療本」そう言った岸はさらに末期がんも治ったと書名に書くのは完全に薬機法違反だと言います。
すぐに本を取り返す郁。郁はサイトの体験談のことなどを岸に言いますが、岸は全て偽物であることは証明されていると答えます。
そこに通りかかる稲垣と紀子ですが、紀子は2人に近付かず、稲垣のことも引き留めます。
紀子に気付いていない郁は、医者は特効薬も作れない、役に立たないと自分の気持ちを押し付けます。
郁にとって、治らないと事実を述べる医者よりも、インチキでも紀子が治ると期待させてくれることが救いだったのです。
岸はここで、何もできないことに対し郁に頭を下げます。その様子に、近付いてきた紀子が郁を抱きしめました。
場面は夜になり、稲垣は今日起こったことを円に話しています。紀子が無理でも家族には未来がある。
そのために今開発している新薬が使えそうなことに稲垣が気づきます。狙ったところに狙った量、狙った時間の薬を届ける技術DDS。
それは稲垣もよく知る、JS1でした。
フラジャイル【漫画61話】を読んだ感想
紀子の癌が治ると信じている郁の気持ちに心が打たれました。現実を受け入れている祖母。希望を捨ててしまって未来を投げ出している親。
そして未来を願い、何かできることがないかと駆け回る子供。それぞれが全く違った考えを持っていました。
みんなまだ若いです。何も調べないで、気づけば癌になり手遅れになってしまうとしたらそれはすごく残酷な事です。今できることがあるのであれば、それを試し、少しでも明るい未来を目指して欲しいと思いました。
岸が郁に謝るシーンは驚きました。医者として何もできないもどかしさは感じていたのですね。
フラジャイル【漫画62話】を考察
稲垣もついに分かった新薬のこと。この新薬とDDSの技術は紀子の家族たちを明るい未来へと導いてくれるのでしょうか。
しかし、難しいのが家族の説得です。可能性の話をしているだけではなかなか郁の父親が折れてくれるとは思いません。ここで紀子のきつい一喝が入るのでしょうか。稲垣は、自分が救いたいと思っている作山一家を救うことが出来るのでしょうか。
1つ気がかりなのが、このシリーズが終わった時に紀子が生きているのかと言うことです。悲しいから死なないでほしいです。
フラジャイル【62話】最新話ネタバレあらすじ感想|63話を考察!こんにちは。2019年6月25日発売のアフタヌーンより、フラジャイル【第62話】「創薬の機」を読みましたのでご紹介します。 前話をご覧…