めちゃコミックで配信中の「皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~」16話のネタバレです。
【前回のあらすじ】
かつての大魔法使いエリサは、皇子を厳しく育て上げる事に執念を燃やす余り、
成人後の皇帝レオンは自害をしてしまい、
後悔の念と共に過去に戻ったエリサ。
未来を変える決心を固め陰謀渦巻く皇宮内を奔走し…。
ついに首都警備隊を結成するべく、立ち上がるのでしたが…。
目次
皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~16話ネタバレ
先ほどご自分の口から出たでしょう。
あなたと部下たちの価値を。
自身の脚を差し出し、接吻するように促す様に、第二皇妃エリサは言い放ちます。
自分の過去で魔女の番犬、デール・フィリオンと出会ったのは、
アセンシオが死んだ次の年だった。
第一王妃との戦いが本格化して騎士団が必要となり、
長い間放置され、解散寸前だった警備隊の存在は都合が良かった。
きちんと訓練された警備隊員は忠実に自分たちの務めを果たし、
それに応じた褒美を受け取ったのでした。
そしてこれはエリサの過去――――。
第二皇妃宮内。
如何ですか?とエリサ。
フィリオン伯爵家の私生児と指さされる環境から抜け出した気分は?と、
聞かれ、デール、いえ、ヨハイム侯爵。
そう呼ばれた男は、振り返り。
警備隊につい最初の十年は誰もが私の能力を欲しがるでしょうから、
その中でも、一番高く買ってくれる人に力を貸そうと決めていました。
とヨハイム侯爵。
ですが、誰からも声がかからぬまま無駄に十年が過ぎ・・・。
私はそのまま警備隊に居続けました。
そうやって時間だけが過ぎて、苦しくて、虚しくて。
全てを諦めていました。
結局負け犬のように周りに吠えていただけのこと。
突然、あなたが訪ねてこられ飼い犬なると言われた時は、
とても受け入れる気にはなかった、と話します。
まぁ何度も死にそうな目にあわされたので、従うしかなかったんですがね。
生涯の願いが叶ったと、ヨハイム侯爵。
そういったデールは望んでいた公爵としてではなく、
陰炎の魔女、エリサの犬と呼ばれ、死んでいった。
死ぬ間際まで、魔女の犬という呼び名に満足したかのようにーーーー。
その死に顔は笑っていたのでした。
過去のように力を使えない以上、
今が警備隊にやる気を引き出させて、飼い慣らす絶好のチャンス。
そう確信したエリサなのでした。
皇宮第二騎士団が解散されたという噂は聞いております。
第二皇妃様がここまで来られた理由もそれにかかわることかと存じますが・・・。
皇太子殿下にはブレミール侯爵が付いております。
我々は第二皇妃様が言ったところで何の意味もないはず、とデール。
そこまでの危険を冒してまでやることではない、と話します。
では警備隊が皇太子殿下と私の提案を受け入れないとでも言うのですか?
と聞かれ。
私は警備隊に誇りがないことをとやかく言うつもりはありません。
これまでは機会がなかっただけの話。
誰と戦っても、もともと引きさがることはないと確信しています。
あなたたちは努力しても成果を得られず、
誰もその行動を知るすべがありませんでした。
誇りとは積み上がっていくもの。
あなたたちは居場所すら奪われたのだから。
これからは違います、とエリサは断言します。
本当に俺たちが買われるとでも?
これまで共に歩もうとする主であれば、
きっとここから成り上がることだってできるはず、
そう思ったデールの頬をローハンの剣が、掠めます。
皇帝陛下の妻を愚弄する者は反逆者とみなす、
というローハンの言葉と共に。
忠誠を尽くし、魔女に使えるということなら百も承知と叫ぶ、
デールのその言葉に、ローハンもさすがに呆れ、
これ以上は発言も酷くなりそうですが…。
続けますか?と、エリサに問いかけます。
これは私が始めたこと、自分で終わらせますとエリサは答えます。
誰の指示に従うのか俺を試しているのか?
とデールは覚悟しますが。
その時自分の目の前に立ったのは第三皇子レオンの姿。
お母様がおっしゃったんです、
お母さんのものは全部レオンのものだと。
だから僕に接吻してください。
そうすれば僕からお伝えしますから。
デールは、これなら警備隊を抑えながら状況を抜け出せる。
中々頭の回る王子様だ、と確信するのでした。
そして手を差し出すレオン。
僕の手にキスをしてくださいと第三皇子は提案します。
あんなに恐ろしい魔女からこんな天使みたいな王子様が現れるなんて。
奇跡のようなものだ。
まいったなぁ、この二人なら悪くないと思っている。
とまんざらでもない様子のデール。
レオンのおしゃべりはまだ続き…、アセンシオ兄さんはすごく優しいんです。
兄さんの騎士になれるならすごいですよ。
と自慢げに話すレオンに対し、それは光栄ですね、とにこやかに笑いながら
談笑するデール。
過去に彼は第三皇子をそこまで好きではなかったものの…。
でも今では乳母にでもなりそうなこの男に対し、
皇太子殿下に警備隊の意思をお伝えします。
正式に人を送るまで今しばらくお待ちください、
と話すエリサ。
あなた達の実力を期待しています、と告げ。
立ち去るエリサ。
今回は人らしく生き、人らしく死になさい。
魔女の犬ではなく皇太子の寵愛を受け、
ヨハイム公爵として生涯を堂々と過ごす姿を見守らせてもらいます、
と心の中で祈るように呟くのでした。
「皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~」16話の感想です。
人らしく生き、人らしく死になさい。
エリサの優しさに満ち溢れた言葉でしたね。
最後もとっても微笑ましく和やかで素敵なラストでした。
次回も楽しみです。
皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~17話ネタバレ!はこちら