2022年5月6日発売の週刊漫画TIMES5/20・27合併号掲載の「妻、小学生になる。」のネタバレについてまとめました。
【前回のあらすじ】
圭介は守屋に貴恵の憑依の話や、自分の気持ちを打ち明けました。
さらに圭介は貴恵の未練を断ち切るため、貴恵を拒絶する覚悟もしていると話しますが、守屋はそれはダメだと否定し、何かを提案するのでした。
目次
妻、小学生になる。97話ネタバレ
貴恵はお弁当を渡す機会がなくなってから、圭介と会う機会が減っていました。
圭介からの連絡も減り、旅行の日から彼の様子が変わったことが気がかりな貴恵。
そんな中、テレビで「君と再び」の作者である出雲凛音が、インタビューで登場します。
そこで次回作について聞かれた出雲は、夫婦の話を書いていると答えました。
その内容は生まれ変わった主人公が小学生の女の子として生活していく話とのこと。
それを知った貴恵は戸惑いました。
一方、出雲は母親に、印税の振り込みが入ったため、口座に生活費を移しておくと話していました。
彼は大学に進学するつもりのようですが、学費も印税で払うようです。
さらに父には、ほしい車や趣味の道具があったら言ってほしい、お金のことは任せてという出雲。
そして出雲が部屋を出て行った後、父は母に、手がかからなくて助かると言います。
母も同意しますが、2人の間にはなぜか重い空気が流れていました。
一方、部屋に戻った出雲は、パソコンで吉原あみという人物のSNSを寂しそうな顔で眺めながら、少し前のことを思い出していました。
それは授賞式セレモニーに出席するため、控室で待機していた時のこと。
出雲はスマホで「君と再び」について、SNSで感想を調べていました。
その中に「君と再び」の小説を持って笑顔で写る吉原あみの写真があり、出雲は驚きます。
彼女は最愛の人を突然亡くしたことがあったものの、出雲の小説に希望をもらったらしく、いつか出雲に会ってお礼がしたいと投稿していました。
それを見た瞬間、出雲は一時的に憑依が解け、元の人物の人格に戻ったのでした。
その後、貴恵は出雲に連絡し、彼とレストランで食事をしました。
そこで貴恵は出雲に、新作は自分の話ではないかと尋ねます。
すると出雲は頷き、そのまま全て貴恵の話を使うことはしないものの、せっかく同じ奇跡を経験した人と出会えたんだから、これを利用しない手はないと思ったのだと説明します。
そして貴恵にどこまで一緒なのかと聞かれた出雲は、新作の内容について語り始めます。
まず主人公の女性は最愛の人と結婚するも、夫と娘を残して若くして事故で亡くなり、それが未練となり魂だけ現世に残り続けます。
それはたまたま家庭の問題で生きることに絶望していた小学生と魂が重なり、互いの利害が一致して魂が反転したようです。
主人公はその状態で死ぬ前の家族に再会し、年齢差、他の家庭という困難はあれど、乗り越えて幸せを手にするという物語なのだとか。
それを聞いた貴恵はほとんど同じだと指摘しますが、出雲は誰もこれが本当にあったことなんて信じたりしないと言います。
読者は希望を求めており、辛い死別を経験した人たちは奇跡を願っているらしく、SNSで「君と再び」の感想を目にすると、同じ境遇にあった人たちが物語を読んで救われたと言っているようです。
貴恵は、その人たちが別れた人は戻ってきてないので、物語から離れれば残酷な現実を突きつけることにならないかと心配しますが、出雲はだから何度も新作を書き続けるのだと語ります。
その人たちが辛いとき、思い出してしまう時、現実から離れられる瞬間を作ってあげたいという出雲。
彼はいずれ自分たちの状況を正式に発表してもいいんじゃないかと思っているらしく、それをすることによってもしかしたら誰かと死別した時、生への強い執着で弱い人間と魂が入れ替わる確率が高まるかもしれないと考えているのだとか。
死にたいとか自分の命をみすみす捨てようとするような弱い人間が生き続けるよりは、よっぽど合理的だと思わないかと出雲は貴恵に問いかけます。
すると貴恵は突然フフッと笑い、今日あなたに会いに来てよかったとつぶやきます。
そして貴恵は、あなたみたいになりたくないと言い放ち、この体をやっぱり絶対に元の主に返そうと思ったと告げるのでした。
妻、小学生になる。97話感想
貴恵と出雲の考え方は根本的に違うような気がしますね。
そして貴恵が出雲を痛烈に批判し、自らの決意を固めました。
ここからどんな展開になるのか気になりますね!
次回の妻、小学生になる。98話が掲載される週刊漫画TIMESは5月27日に発売されます。
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