令和4年3月24日発売のLaLa5月号の「夏目友人帳」117話についてネタバレをまとめました。
【前回までのあらすじ】
名取さんは面の事を思い出していると、おじさんとの会話を思い出しました。
秘密を探し出せるのは一族ではお前だけだろうというおじさんの言葉を思い出しました。
隠していたものを見つけ出した時、名取さんは思わず紙の禁術を解く方法があれば…と口にします。
夏目は箱を開ける前にみつるの箱と妖達が言っていたことを思い出し、名取さんは慎重に箱を開けました。
箱を開けた名取さんは美弦の「弦」の持つ意味を知りますが、夏目に何も見つけ出せなかったと詫びます。
幻術使いを祓うと聞いた夏目は、思わず「みつる」を探しに飛び出していました…
夏目友人帳第〇話ネタバレはこちら
幾度幾年月、何を奪っても食べてもなくなってしまうだけ
知らぬ地で山の一部のようにしている私には、何にも自分のものにならないの…
そう考えていた妖の前に人が現れ、自分が月の明かりになれたら…と願ってしまいました。
走る夏目に、ニャンコ先生があんな妖放っておけと声を掛けます。
どこでも去ることのできた妖が祓い屋の前に現れるような執着を持ったやつは絶たねば禍根を残すと諭します。
祓い屋は非情じゃないと務まらないし、妖に夏目が肩入れすれば名取はぐらつくとさらに説得を重ねます。
夏目が庇ったところで…と言う先生にわかっていると答えた夏目に、名取の為ならますます悪いと呟きました。
毎夜毎夜ちっぽけな灯りをもとに歩き回る男に、妖は思わず声を掛けます。
今夜は月もなくて視界も悪いから、怪我をせずにお帰り、人の耳には妖の言葉など届きはしないか…と呟きます。
名取さんは探しているのは東から流れてきた人喰いの妖だと言い、今みつけたとじっとみつめます。
夏目が見つけたのは護符を練習している「みつる」の姿でした。
美弦さんと声を掛けると、うるさい童だと答えます。
「美弦」としてふるまったりするのは何のためなのか尋ねる夏目に、そんな風に目を見開いてみることが危ういことだとはわからんのかと伝えます。
名取さんに祓わせたくないと言う夏目に、許しを乞いてあの報われぬ式たちのようにするのかと微笑みます。
山の夜道で何かを探すのを見つけて以来、月の明かりのようになりたいと願っていたと伝えます。
あの人は妖の言葉に振り向いて祓い人だったと気付いたけど、祓われても構わないと思って名前を知りたいと願いました。
そして妖が名乗ると目の奥が自分を映したまま揺れて…あの眼差しを自分のものにすると決めたと強い瞳で夏目をみつめます。
ただの月明りにも道具にも式にもなれない、わが名は「深蔓(みつる)」と名乗ります。
獲物を胸中の望み事からみよせては喰らいつくすのが本性でどれほど逃れようとも永らえようとも意味がないと話します。
いかなくちゃ…私はもうあの人しかほしくないと満面の笑みを浮かべながら目の前から消えました。
すると柊が手筈は整ったから、あいつは名取の呼ぶ声が聞こえたのだろうと伝えます。
よそから落ち延びてきた妖で人を襲うのをやめていたのだが、焚きしめた香のかおりで隠さなければ血の匂いが消せないと説明します。
人から多くの物を奪ったから祓い屋たる名取の元へ届いた依頼も曲げることはできないんだと夏目を諭すように伝えます。
この不手際の始末を名取自身が恥じているから始末をつけさせてやってほしいと柊は頼みます。
式を哀れな役回りで報われぬとあいつは言ったが最後まで使えると自分たちは決めていると柊はきっぱりと言いました。
深蔓は一生懸命名取に声を掛けますが、名取は呪文を唱えます。
他の誰も知らぬあなたの幸いを自分が見せてあげられたらと言う深蔓に、名取はどちらが化け物かわからなくなりそうだとふっと札を舞わせます。
お前はあの夜に自分に声を掛けずに潜んでいるべきだったんだと伝えます。
あなたの名前も知らず、言葉を交わすことも手を繋いで走ることもできずにいましたと深蔓は言います。
こうして挑むこともと名取に向き合い、おじさまはなぜ裏切りめいた秘密を去り際に託したりしたのでしょうかと名取に尋ねます。
祓い屋を志して名取という家に希望を探すあなたにもう背負わずに捨てて良いのだと示してくれたのではないのかしらと問いかけます。
今一度願いの叶う方へ、この「美弦」がいつわりなく心を交わして共に立ち向かえる者となりましょうと語り掛けます。
闇夜をひとり歩かずともよいと言う言葉にそれを欲しがっていたのは自分の弱さだと言い返します。
自分に年下のいとこはいない、お前は妖で生涯たたかうと決めたものだときっぱりと言い切ります。
周囲の護符が燃え出し、美しい符は力が強いのですねと嬉しそうに言いました。
おそばで見た夢は至福の時で、浅ましき人喰いも恋しい人と過ごす喜びにはただ胸が震えましたと呟きます。
私を祓いに来たのが名取周一様、あなたでよかったと綺麗に微笑みました。
名取が家の扉に手をかけると美弦がお帰りなさい、と声を掛けて自分にも護符の書き方を教えてほしいと伝えるのでした…
俯く夏目に終わったと名取さんが声を掛けました。
勝手なことをしたと詫びる夏目に、そのままでいいと伝え本当に祓い屋に向かないねと声を掛けました。
名取を案じる夏目に何か背負わされているわけでも縛られているわけでもない、自分に出来ることを探したいんだと伝えます。
夏目はニャンコ先生におじさんはあんな箱をなんで名取さんに託したのかわからないと呟きます。
すっかり冷えたからあったかいものでも食べていこうかと言う名取さんに乗ったニャンコ先生が首の後ろの印について尋ねます。
ただの保険だと腕でこすると紙人形がバラバラと落ちてきて、君たちが来てくれて使わずに済んだと呟きます。
まるで雪みたいだねと名取さんは夏目に伝えます。
思っていたものは見つけられなかったけど一緒に帰れると夏目に伝えました。
落ちていた椿を拾って名取さんに声をかけようとしますが、夏目はそっと椿を灯篭に置きました。
名取さんを追う夏目の傍で美弦の声が響いていました…
夏目友人帳117話【年下のいとこの章其の四】「みつる」の本当の意味!の感想
まさかの「みつる」が名取さんを慕っていたとは思いませんでしたね…
「祓い屋」としての名取さんと妖に心を寄せてしまう夏目との対比が印象的でしたね…
夏目はそのままでいいと認める名取さんはやっぱり素敵だなと感じてしまった話でしたね。
次回は夏目はどんな妖に出合うことが出来るのか楽しみですね!
次回の夏目友人帳第〇話が掲載されるLaLa7月号は5月24日発売予定です!